イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2019

10.24


日記

秋の一瞬

この所秋晴れが続きますね。
昨日はイコロのそばの現場でつるバラの剪定だったので、その前にイコロに寄り、朝のイコロを駆け足で一回り。
やはり秋の日差しは絶品でした。
本当はしばらく何も考えず身を置きたかったのですが~
剪定済ませて急ぎ札幌にとんぼ帰り。うーん慌ただしい。

 

先日の真狩空の庭への道中は「役得、役得」と紅葉でお腹いっぱいになりましたが、その後のどこへ行っても「役得、役得」が続いています。
褐葉好きの自分はアントシアニンよりはカロテノイド派だなとも思っていますが、そんな中に真っ赤な色を見つけると、それはそれでいいもんだと思ってしまいます。

 

今年のこの時期の晴れ続きは、まさに天からの贈り物ですね。
雨やら暴風の年もあり、それとは別もの、一瞬だからこその愛おしさを感じます。
日頃の行いが良かったせいでしょうか?それはないか。

 

昨日の現場もそうですが、せっせと落葉をブロワーで飛ばしていましたが、今はどこもそうですね。
今日行くいわみざわ公園もそうでしょうね。徹底的にやっていますから。

 

昔は人海戦術でした。
昨日のような晴れ日には、予定を変更して作業員総出で熊手と竹箒で集めていましたっけ。
今はブロワーですね。
確かに能率的ではあるんだけど、あのエンジン音はどうなんでしょう。
閉園した後ならいいが、最後の秋の場面を楽しみに来た人にとっては耳障り以外ない。
だからと言って晴れ日は狙い目だし、雨降ってしまうともう乾きませんからね。
難しいですね。

 

昨日のイコロもどこも落葉が目立ちましたが、かえって新鮮な感じがしました。
最後の紅葉と落葉の狭間にいる、そんな一瞬の時間を感じることができました。
ある意味その方が自然とも言えます。

 

イコロのブロワーは現在故障中で使用不可。
今シーズンも後一週間、こんな感じで終わるのもイコロらしくはあります。
でも、その後は徹底的にブロワーをかけます!

2019

10.19


日記

冬前の宝もの

今日はこれから雨みたいですね。
でも明日から晴続き、高温注意報も出ているようで、いよいよ冬じまいが本格的になります。
自分も明日から冬囲い作業が始まります。
毎年恒例、冬囲い行脚です。

 

昨日はいわみざわ公園に行きましたが、秋のローズフェスタも明日まで。
昨日の岩見沢はかなり冷えて、車のフロントガラスも氷が張ったとのことでしたが、最後の花を楽しめました。
いつも思いますが、霜が何回か降りた後の花こそ絶品と思います。
作業の都合で明後日からは囲いのための丈落としが始まりますが、その前に少し切らせてもらおうと思います。
部屋の中でじっくり楽しみたい。

 

もちろん初夏の一番花にはかなわない、花も小さく株も品種によっては病害でぼろぼろ。
でも、伸びた枝先きでうつむくように咲く花は、これまでの花とは全く別ものの魅力を感じます。

 

自宅のBuck Roseの‘Prairie Harvest’と‘Folksinger’。
どちらもまだまだ蕾があります。
自宅の冬囲いはいつも最後の最後なので11月末頃になります。
年によっては12月入ってからのことも。
雪の中でやったこともあります。

 

冬囲いとしては遅いのですが、それだけ長く楽しめるとも言える。
冬前の一瞬の宝もの、それは北国だから享受できるものと思います。

2019

10.11


日記

「日曜ばら作り」

「ぴんくのぞう」見てみたいものです。

 

自分は昨日は羽幌へ日帰り。
冬囲いの講習、今シーズンの一発目でした。
秋晴れの穏やかな日、絶好のドライブ日和でしたが、片道3時間、講習2時間喋り続けのとんぼ帰り。
何もかんも忘れてもっともっと走り続けたかったが、とんぼ帰り。
しょうがないですね。

 

ボランティアの方など20名ほどが参加。
人口比で考えればどこよりも多いといえます。
旧知の方も多く、ゆるい感じが何とも心地良く楽しい時間でした。
また来年お会いしましょう!
ありがとうございました。

 

はぼろバラ園、もう秋花は見れません。
冬囲い開始してました。
早すぎるんだよな〜
来年からは少し先延ばししてもらうようお願いしました。
いろいろ都合あるだろうが、本末転倒ですからね。

 

——————————

 

最近またまた合間に家の物ものを整理しています。
何せ築70年以上の家、できるだけ2階は軽くしてしておかねば、と。耐震構造でも全くないですからね。
親の代からの物もの、本人にとっては宝ものだったんだろうな~と思しきものばかり。
そんなもんですよね。
感傷に浸るより、苦笑しながら片付けています。

 

そんな中、母親の書物類の中に結構植物絡みのものがある。

 

「日曜ばら作り」、昭和44年発行とありますが、初版は昭和34年のよう。
池田書店の実用書シリーズの32。
母親のバイブル的な本だったようで、自分も若い頃に横目で見た記憶がしっかりあります。

 

著者は野村忠夫氏、小学生の頃からのバラ好き、輸入ものの黄色のバラを入手してそれに熱中、戦後、NHK職員のかたわら日本バラ会の常務理事として鳩山一郎や吉田茂などのバラファンを集めて、バラ栽培のブームのきっかけを作った人、と著者紹介にあり。
また、キュー植物園のそばに居をかまえ、バガテルのコンクールの審査員もしていたそう。
うーん、もうバラ一筋ですね。

 

そんなことにも驚きましたが、中を読んでもっと面白かった。
「日曜ばら作り」、文字通り一年12ヶ月、毎週日曜に行うべきバラの作業が1月から12月までの順で書かれています。
今とは気合いが違いますね。真面目です。

 

「シュラッブ・ローズ」、「ミニエチュア・ローズ」、苦笑しますが分かるような気がする。
今度から「シュラッブ・ローズ」って言おうかな。

 

植え床は70cm×70cm、昔はそうですよね。80cm×80cmなんて本もよくありました。
気合いが違う。

 

巻末の「人気品種リスト」。
全部で260品種ほどの一覧。これが面白い。
あいうえお順、系統混合、ぐちゃぐちゃのあいうえお順、うーん、今では不思議な感じがします。
それに母が◯やら◎やら付けてました。
見ててすごくわかるような気がして、少し感激。
その中にElmshornなんてありでまたまた感激。

 

その本の中に数枚のチラシみたいなのがはさんでありました。それがまた面白い。

 

こんなの出していたんですね、興農園で。
「札幌市札幌駅前」、いいですね~住所なんていらないもの。
王道だったですからね。

 

「安物に注意。良いバラ苗は長年にわたる投資とお考えいただきたいと思います」(原文まま)。
いいですね~
そう、そう!と笑ってしまいました。
ちなみに、これにも植え穴は60~80cmって書かれています。

 

その最後に書かれた母のメモ。
他の部分にもありましたが、圧倒的に防除に関するものが多い。異常にマニアックに。
当時はそうだったと思います。
病虫害を克服することが何よりも重要視されていましたから。

 

今とは別世界の話なんですが、初心に返らせてもらった気がしました。

 

今度、母がいる介護施設に持っていこうと思います。
至福のタイムスリップができるかもしれません。

2019

10.9


日記

学びの秋

昨日は雨降り、気合いを入れて遠方へハマナシの採種へと思っていましたが、予定変更で自宅でデスクワーク。
この時期は当然雨が多く、予定通りにはいきませんね。

 

で、来週の道新文化センターのレジュメ+パワポをまとめていました。
先週から10~12月の月2回の木曜、昨年に続き、道新文化センターでバラの講習をやっています。

 

昨年は栽培編でしたが、趣向を変えて今年は主立った系統をじっくり、ちょっと奥深く語ることにしました。
全6回の内容は以下の通り。
①ハマナシとその園芸品種
②ノイバラとその園芸品種
③世界の原種とその園芸品種
④北海道に適するオールドローズ
⑤北海道に適する園芸品種
⑥北海道でバラを育て、使うポイント
「※変更になる場合があります。」とはありますが、生きている限りは変更はないかと。
ちょっとマニアックでしょうかね。

 

先週の1回目はハマナシだったので楽しくやれました。
土がどうだの、冬囲いはこうだの語るよりよっぽど楽しい。
それぞれの習性を理解すれば、剪定だってそれぞれのやり方でいいはずですからね。
それを抜きに栽培方法云々っていうと、頭がこんがらがる。
昨日は一日ノイバラ頭になってました。それから派生したポリアンサやフロリバンダ、ハイブリッド ムスクまでの一連の流れ、改めて頭の中が整理できました。

 

Rosa multiflora (no thorn, pink bud)

 

昨年はすぐに定員になりましたが、今回は講習室も広くなりまだ座席に余裕があります。
2回目から参加も可能なようで(1回目の分は受講料は減額されるよう、単発だけは不可のよう、入会金なども必要なよう。すみません、あまり理解してなくて…)、もし受講をご希望の方がいれば、下記道新文化センターまでお問い合わせください。きっと入り込めます。
https://doshin-cc.com/lect/detail/506

 

10月末からいよいよ越冬作業で力業の日々になると思います。
そんな中での講習は心配ではあります。でも、自分にとってもいい息抜きになるかもしれない。
そろそろ語り仕事は抜けようと思っているここ数年ですが、こんな内容なら楽しくやれます。

 

あっ、前回の講習30分オーバーしてしまいましたね(汗)
時間を勘違いしていたのですが、ハマナシだったこともあるかも。
次回から時間通りに終わります。
すみません。

2019

10.6


日記

ラグビー

寒くなりましたね。
イコロは既に何回かあったでしょうが、札幌もそろそろ朝方の気温一桁台も目前です。

 

昨日も良い試合だったようですね。
ラグビー、自分一切見ていません。
心に決めています。

 

ご存知の方はご存知でしょうが、自分、高校3年間ラグビー部のキャプテンでした。
1年の時に創部したので、必然的にそうなったのですね。
ですので、どんなスポーツより興味はあるし好きではある。
同期の輩は札幌ドームの試合は全てチケット手に入れているとのこと。

 

スコットランドに行った時には、エディンバラのマレーフィールド スタジアムを訪れました。
スタジアムには入れませんでしたが、サブグランドなど周りの芝生が素晴らしかったことを覚えています。

 

ですので、力の入りようはきっと皆さんと違うと思う。
当たり前ですが、見ながらビールは飲む、当然スコッチも進む。
翌日は絶対仕事はできないのが明白。否、W杯中はずーっと仕事にならないでしょうね、きっと。
全ての試合を見たいですから。
だからして、この度のW杯は決して見ないと決めたのです。

 

おかげ様でずーっとかかってきた計画ごとも、ほぼ目途を付けました。
昨日は今月集中する各所での冬囲いのレジュメも、久しぶりに一新。
簡単なものですがイラスト主体で、昔のバラ本を思い出してしまいました。

 

いい選択だったと思います。
全て先送りはできず、体力、気力もだいぶ衰えていますからね。

 

昨日の我が家の秋花‘Aunt Honey’、Buck Roses Collection。
Honey叔母さんって誰よ?ですが、奇をてらわないピンク花は見飽きない。
今日はいわみざわ公園に少し顔を出しますが、秀逸の秋花を見つけたいものです。
帰りに大通公園の‘Gene Boerner’を見て来ようかと。きっといい顔してると思います。

 

一次リーグ最終戦はスコットランド戦ですね。
この組み合わせはどんな試合より自分的には興味はある、が、見ません。
見たいけど見ない!!