イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2020

10.24


日記

真狩遠征

昨日は真狩村「空(くう)の庭」へバラの冬囲いに。
あいにくの雨模様で羊蹄山も一度も顔を見せずでしたが、無事完了。
一日では終わらないかな〜と思っていましたが、何の何の半日強で完了。
一緒に行ったKimさん、Aさん、この時期おそらくあちこちかなり体にキテいるのでしょうが頑張ってくれました。
合羽を着ていたものの、皆んなびしょびしょ。ご苦労様でした。

 

行き帰りの道中は紅葉が最高潮。
街なかのそれとは違い、やはり原生の針広混交林の紅葉は格別。
天気が悪かったものの、十分堪能できました。
役得、役得。

 

いつも気になって横目で見ている喜茂別のお宅。
昨日の帰りはまだ明るかったので、初めて車を降りて見せてもらいました。

 

何と言ってもこの薪小屋兼車庫が最高。
びっしりと几帳面に積まれた薪。そして、その脇の土留めはおそらく敷地から山と出てきたであろう玉石がこれも几帳面にしっかり積まれています。

 

何回か家人と思われるおじいさんを目撃していますが、昨日は留守のようでした。
今度是非お話をうかがいたいものです。
面白い昔話がいっぱいあるんでしょうね。

 

こんなお宅も本当に少なくなりました。
自分には至宝のように思えます。

2020

10.20


日記

趣味のイチイ剪定

この所、恒例の冬囲いの講習など喋り仕事が続いておりましたが、やはりどこでもマスク着用。
2時間喋りっ放しだと苦しいのでマウスシールドなど試したものの、参加される方の表情は見えずリアクションわからずで、どうにもやり難いものです。
少しは慣れたものの、今シーズンも残り1回だけ。来シーズンは是非、皆さんの顔を見ながらやりたいものです。

 

今日の予定が先方の都合で延期になったので、昨日は全てを放っておいて自宅のイチイの剪定日としました。趣味の園芸ですね。
合間にやろうと思っていましたが、大ものだと1日かけてもいいやと思わなければ、なかなか取りかかれないものです。

 

施工前と施工後。
6mくらいの円錐イチイ、昔はほぼ毎年剪定して自然樹形を保っていましたが、数年前から刈込みだけで済ませていました。この方が楽ですからね。
でも、あまりに重い印象になり、光が遮られて室内も暗くなりで、改めてこの一株だけ自然樹形に戻すことに。

 

12尺の三脚で2回り、6時間かかりました。
仕事でやるのの1/2くらいのペースでしょうか。
ゆっくり、じっくり、これはこれで楽しいものです。
昔は数本で一週間なんて仕事もあったものですが、今は残念ながら皆無です。
久しぶりに楽しめました。

 

まあかなり枝抜きしたので一発目はこのくらいにします。
次回は上部をもう少し抜いて、円錐の名残りを崩すようにもう少し切り込んで、もう少しらしくしようかと。
盆栽の追い込みと同じですね。

 

裏の10mアップのカツラなど含めて全部で5m以上の高木が12株。
少しずつでも再整備を進めようと、先日自家用に12尺の三脚梯子を購入しました。
個人で12尺は普通はあまり必要ないですよね。
仕事と同じで何だかですが、精神的には全然違うものです。
庭の楽しみを体現できるからかもしれません。

それとも時間給考えなくてもいいからでしょうか。

 

ナナカマドなどの大ものは冬の合間に進めようかと。
力業ですが、楽しみです。

2020

10.13


日記

廃家フェチ

漬物石ごろごろ、何なのよー!でしょうが、昨日の中富良野の現場の画。
オイル用のためのダマスク、ケンティフォリア、ガリカ、アルバ各種の試験圃場の冬囲い。

 

この春植えたものは掘り込んでの株倒しをしましたが、その前年植えた2年目株は少し大株に育って来たので、得意のじんわり横倒しで、株が起きないように漬物石で押さえた訳です。
修景用に使うための石が山ほどあるのを知っていたので、それを借用しました。
来年さらに枝が増えれば、おそらく結束だけでイケるものも多いと思います。
大株に育ってくるとだんだん楽になるのですね、オールドローズは。

 

相変わらず十勝連峰を一望できる景色は絶品でした。
山の上の圃場、風はいつも強いのですが、それだからこそ病害虫も付きにくく、強い株に育ちます。
今年もかなり収穫したとのことですが、来年はほぼ本格的に花数多く開花するはず。
何とか商品化に結びつけてほしいものです。

 

帰りの中富良野から芦別方面に抜ける山道沿いの古い建物。
ここはまだ物置きとして使われていますが、最近どこへ行ってもこの手の廃家然たる建物に目が行き、見入ってしまいます。
古ければいいって訳ではなく、開拓のオーラを感じるもの、それが自分の基準です。

 

当たり前ですが下見板張りの木造ばかりなので、今辛うじて残っているものも、近いうちには朽ち果てる。
そう思うと余計愛着を感じてしまうのです。
開拓の村に保存されるような大仰なものではなく、ひっそりと厳しい環境の中で使われて来たもの。使われていた当時の生活やら、変わってしまった周りの景色やらも想像すると、たまりません。

廃家フェチ、内緒ですが新たな趣味になっています。

2020

10.8


日記

羽幌遠征

昨日は日帰りで羽幌バラ園。
今期一発目の冬囲いの講習でした。

今月はあちこちで続きます。

 

参加者は20名ほどでしたでしょうか。
人口比でいけばすごい参加率と思います。
皆さんお馴染みの方々も多く、和気あいあい楽しい一時でした。
ありがとうざいました。

 

そこそこで土地柄、人柄は微妙に異なり、それを感じるのも楽しみの一つになっています。
漁師町羽幌のそれは、口下手だけど素朴、実直な印象でしょうか。パワーも感じます。
日頃街なかにいると、そんな出会いが妙に貴重なものと思えます。

 

参加者のほとんどの方は、バラ園のボランティアとしても活動していただいています。
今年はベテランの管理担当者が抜け、今後の展開が懸念されていますが、皆さん町の誇れる施設と思って、その継続と発展を願われています。
改めて仕切り直しになりますが、今までの皆さんの努力が無駄にならないように、出来る限り知恵を絞りたいものです。

 

あまりに気持ちの良い日だったので、帰りに海辺でひと時。
よーく見なければわかりませんが、水平線に天売、焼尻島の島影が見えます。
今年も行こうと思って行けなかったですが、来年こそは島に渡りたいものです。

 

昨日の途中下車はここだけ。

慌ただしく札幌に戻りました。

2020

10.5


日記

斜里の海岸辺り

一昨日までまた道東方面の海岸を歩いておりました。
戻って昨日はぐったり、だめですね、歳ですね。

 

今回はウトロに泊まり、斜里まで南下するコース。
知床は断崖絶壁ばかりなので道東では最もハマナシの自生は少ない区域なのですが、その付け根の以久科(いくしな)原生花園と斜里原生花園が狙い。
その先の小清水はメッカですが、今回はあえてその手前。
どちらも風前の灯なので今のうちにと。

 

人はあまりいないだろうと踏んでましたが、何の何の、この時期サケ釣りの真っ只中ですよね。
それらしき河口はどこも、レンタカーと道外ナンバー多く、立錐の余地もないほど釣り人で混雑しておりました。
コロナ禍も全く関係なし、彼らは趣味の域を超えてます。
もっとも、海と反対側の何もない砂浜に這いつくばってる自分の方が奇怪に見えたかもしれませんが。

 

今回、海から離れて内陸に1箇所走りました。
前回見つけた別海のカラフトイバラの採種。

 

その途中、清里町の神の子池と裏摩周展望台。
美瑛の青い池や弟子屈側の展望台の方がポピュラーでしょうが、こちらはもっと秘境感ありで中々堪能できました。お奨めです。

 

日頃あれこれ景色をいじくっているので、無性に手付かずの原始的なものの中に身を置きたくなります。
アンチテーゼなんでしょうかね。
疲れましたが、これでまた頑張れます。