イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2020

11.15


日記

ハマナス、否ハマナシ

昨日はいわみざわ公園で株倒し。
先日の降雪で延期した作業ですが、雪が融けないかもと対象株を除雪してくれたのが奏功、順調でした。
担当者としては心配になりますよね。良い判断でした。グッジョブ!

 

今期は株の耐性、過去の実績、栽培年数を考慮しての約300株ほどが対象。
堀上〜ハウス養生ものは別として、いちばん保護しなければならないもの限定としました。
先ずは一山越え、後はいちばん多い支柱結束、コモかけものですが、明日からの3日間で決める予定。
雪が降ろうと槍が降ろうと決行ですね。
もう少し頑張りましょう。頑張ります!

 

さて一昨日になりますが、Sachiさんの道新の連載、今回はハマナシでした。

 

いい文章で感動しました。
的確な論旨、流れのいい起承転結、たわやかな言い回し、すばらしい!
誰かのくどい論調とは別ものです(誰か=工藤ですが)。

 

ちなみに写真は襟裳岬の這いつくばりものと、石狩の1茎多花もののヒップ。

補足まで。

 

ハマナシ、ハマナスの言い回しで道新側とやりとりあったようですが、やはりハマナスでしょうね。公式には。
でも自分はハマナシ。
そもそも和名ですから、ある意味地方名であり、学名とは異なります。一つの植物に地方によって異なる呼び方があってもいい訳で、正式和名なんていうのはない。どれを使うかは使用者の裁量に委ねられる訳で…
やっぱりくどいな〜自分は。

 

大げさですが、若者の知的怠慢を感じる中で一条の光を見る思いがしました。
これからの連載も楽しみです。

2020

11.12


日記

バラの山

うーん、一昨日の初霜に続き昨日の初雪、絶品でした。
これから冷える度にいろんな光景が楽しめるんでしょうね。
まさに役得です。

 

でも、昨日は落葉飛ばしのブロアー日としていたのを、この雪で断念。
この時期は天候に左右されるのは致し方ありません。またの機会に。

 

岩見沢では何と一気に40cm超えの積雪だったようですね。
作業の予定もあるので、担当者からは株周りの除雪との話もありましたが、待ちとしました。
明日からの暖気後に改めて設定することに。
慌てない、焦らない、それ肝心。

 

あちこちの現場の冬囲いもまだ半ば、イコロの冬じまいもまだあれこれ残っています。
毎年のことですが雪との競争になりますが、粛々と進めるしかない。
15日から道内には高温注意報も出されていますが、どうなんでしょうね。
天に任せるしかありあません。

 

で、昨日はハウスの中で、在庫のバラに温泉臭の薬剤を散布したり、掘り上げたバラのポット植えを少し。

 

掘り上げた裸根の株を山と積んで、水をじゃんじゃんかけてブルーシートですっぽり覆っています。
重ねておくことによって湿度が保てます。
早く冷蔵庫並みの室温になってほしいものですが、乾かさなければ数ヶ月はこの状態で保たせられます。休眠期ですからね。

 

今年は出来が良いので植えていて楽しい。
先ずはオールドローズから始めましたが、当然、切り戻すよりなるべく長尺でとなる。
かさ張って、運ぶのにも梱包するにも難儀でしょうが、使い勝手の方を優先、ですね。

 

植えた場面を想像しながらのポッティングは、何より楽しいものです。
でも今は外作業が優先ですね。
楽しみは合間に。

2020

11.9


日記

100人超え

街なかの紅葉も最終盤。
自宅の青シダレ、剪定しようと思っているうちに色付いてしまいました。
こうなれば紅葉見てから、落葉してからになります。このパターンの方が正解かも。
まあゆっくりじっくりやります。
自宅ものはなかなか進まないものです。

 

コロナ、ここ数日北海道は100人以上が続き、最多を更新してますね。とくに札幌が多い。
警戒ステージが2から3に引き上げられた昨日の日曜、やはり人出はかなり少なく平日以上に閑散としていました。
またまた不要不急の外出は控えられるんでしょうね。

 

とくに飲食業は大変です。
狸小路の南側から南8条までのススキノ地区を対象に夜10時までの時短。
「もう勘弁してほしい」との声も聞きますが、皆んな疲弊してきています。
空気感染ではなく飛沫感染、半数以上が感染経路不明者の状況で、地域限定っていうのもどうなんでしょうね?
要は3密、ソーシャルディスタンスの問題ですよね。
もっと危険な場所はいっぱいあるような気がしますが。

 

もっとも、自分はあまりいつもとは変わらず飲みには出ています。
いつものことですが、とても10時までは飲めない。人が来る前に飲んでしまいますからね。
少しでもお世話になっている飲み屋を応援したい気持もある。
飛沫感染を避けての飲み方はある訳です。
飲み助は飲み屋を擁護する訳です。

 

カラスにやられたリプサリス。
入口の門柱の上に置いていました。前にも一度悪戯されましたが、ついに鉢から抜き去り地面に叩き付けられました。
いい憂さ晴らしになったんでしょうね。
結構さまになってて気に入ってたんですけどね。
まあ受け入れます。

2020

11.5


日記

力業

一昨日、昨日と紅葉真っ盛りのいわみざわ公園で冬囲い。

ポイントとなる作業に出向きますが、今回は株結束。
いちばんの力業です。

 

手強いものからやっちまおうと、先ずは力業の大株のオールドローズやハイブリドルゴサ、シュラブローズを先に済ませ、その後メインのブッシュローズに。
順調でした。

 

以前はバラ班だけの5人ほどでしこしこ進めていましたが、両日とも、援軍受けて一人結束+一人補助の二人ペアで5組ほど。
これだけいれば捗ります。
それも皆さんかなり技術が上がってきたのも大きい。
そういう意味では、公園全体の体制ができてきたのがいちばんの要因かもしれません。

 

自分はペースメーカー役で突っ走りますが、昨日は一時補助役に回ったり、いつもは不可欠のマウスピースも不要でした。
景色を楽しむ余裕もあり、これまでとは隔世の感あり。

 

最後の秋花を咲かせていたSea Foam。
かなりピンクを帯びて、白花品種とは思えないほど。

 

これから株倒しや支柱立て、コモ巻きとまだまだ力業が続きます。
雪との競争、順調に進んでくれることを願います。

援軍にも期待してますよ。

2020

10.29


日記

養生株掘り取り

連日穏やかな秋晴れが続いています。
昨日は中富良野のお借りしている圃場で、イコロの養生株のバラと宿根草の掘り取り。
バラは品種によって凸凹あり、宿根草も消えたものありですが、ほどほどの出来かと思います。

 

珍しく風もなく、相変わらず十勝連峰の山並みを見ながらの作業は順調でした。
一緒に汗をかいてくれた助っ人のAさん、そしてその助っ人のYさん、ありがとうございました。
おかげ様で気持良く作業ができました。

 

それにしてもここからの景色は宝ものですね。
遠くは旭岳(大雪山)まで見えるのですから。

 

それに引き続き、今日は合間に自宅のバラの掘り取り。
こちらは背丈ほどに育った3年もの。
やはり札幌は枝が保つので、大株養生はこちらで。
掘り取った分は来春新たな期待株を植えます。
やはり今の所、庭より圃場機能の方が優先しているのが何だかな〜ですが、まあしばらく取っ替え引っ替えでもいいかとバラは。

 

どちらもイコロのハウスでポッティングして、春まで低温室で管理します。
これまでも、何とか切り戻し株でなく、樹形の特徴が出た長尺ものを主体に販売したり使いたいと思ってきました。
場所があるから、そして何より手間があるからなのですが、どこまでやれるでしょうか。

 

でも、それぞれどんな使いをすればいいのかをイメージしたり、何とかいい株に育つよう手をかけているのは、楽しい時間でもあります。