イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2021

7.16


日記

自然実生

昨日の札幌は暑かったですが、今日からは30℃超えが続くようですね。
昨夜は今シーズン始めて寝苦しさを感じました。

一方、イコロは昨日も20℃ちょっとで、木陰に入るとほどよい風が心地よい。
違うもんですね。

 

気温もそうだが、乾きが違う。
昨日は芝刈り#15でしたが、早朝は霧雨模様、乾くまで何度も芝刈り機に刈り草が詰まり難儀しました。
12日の月曜は終日雨模様。その後昨日まで、朝方は毎日しとしと濡れてます。

 

札幌では灌水していない芝生はだいぶ黄色くなってきています。
バブリーな昔はあちこち夜を徹してのスプリンクラーの光景も見られましたが、今は電気代節約もありそれは無し。どこも優先的な箇所限定。致し方ありませんね。

 

昨日のボーダーの芝生、刈り終えての画。
日中なのに人が誰も入らないのは何ですが(笑)、ほぼ回復していい状態。安堵。
気候の為せる技です。

 

ハウス横の自然実生のバラ。鳥の仕業ですね。
24、25日のLOPPISの臨時駐車場とする場所、昨年草刈り時に見つけて残しています。
赤軸ブロンズ葉、Corneliaぽくもあるのだがマット感がそれとは違う。昔カナダから輸入した株にこんな品種あったはずだが、うーんその品種が思い出せない。似ているのだが…。
相変わらず芝刈りと草刈りばかりですが(笑)、こんな株を見つけると嬉しくなります。
秋に掘り上げようっと。

 

オオウバユリ、イコロの道中のがだいぶ蕾が膨らんでいたので、昨日自宅に戻って見てみると開花していました。背丈ほどの株。あちこち予備軍もあり、毎年違う場所で咲いています。
ここ、日陰地なので挿木したRosa foliolosaを植えたのですが(ちょこっと見えるピンク花)、完全に隠れてしまっています。
まあ今年限定でいいかと。
選択除草はするものの、自然実生ものはできるだけ残すようにしています。いちばん安全パイですからね。

 

今日は久しぶりにすっかり放置状態の自宅の除草でもしようかと。
自然実生ものを残しながら、そして熱中症には気をつけながら、ですね。

2021

7.10


日記

芝刈り#14

昨日はイコロの芝刈り14回目。
今年は4月23日が一発目だったので、6日弱に1回刈っている計算になる。
伸びの具合からしっかり一週間は空けられない感じなので、そんなもんでしょうね。

雨も少なく来週から高温予報も出ているので、少し前から刈り高を上げています。

 

今年は曜日も決めず(もちろん土日外しは意識するが)、天気予報と伸びの具合から適期に刈ろうと決めました。芝生中心で動こうと。

 

イコロハウス前の芝生。
ここだけまだネキリに少しやられていて、合間にちょこっと秘薬を散布。

カラスが教えてくれます。

 

いつもいちばん最後に入るボーダーの芝生。
いちばん広いが刈るのはいちばん楽ちん。
最後になると、昨日のような天気では水気が完全に抜けて、すいすいいけます。
弱っていたが、だいぶ回復して少し安堵。

 

逆にいちばん時間がかかり厄介なのがレストランガーデンの芝生。
最初に刈り始めるので濡れていて、昨日も何度も芝刈り機を倒し、こびりついた芝を取り去ってから再開。
イコロの朝が乾いていることは全くないですからね。

 

この他、ローズガーデンとホワイトガーデンがあるわけですが、結構な面積あります。
全て刈るのに伸び具合によるが正味6、7時間かかる。
本来なら乗用、それも5連まではいらないものの3連リールモアあればとも思いますが、贅沢言えばキリがない、どこでも使っている自走のロータリーモア。
足腰鍛えられます(笑)。

 

イコロの気候は芝生に合う。
冬の寒さは厳しいが雪が少なく、シーズン中は比較的高温にならず、空中湿度が高いですからね。
周りにゴルフ場が多いのも、空港に近いというだけでなく気候的な有利性も大きいと思います。札幌なんかに比べればはるかに夏の弱りは少ないですから。

 

造成直後の芝生がカキっとしているのある意味当たり前ですが、年数経てもそれを維持するのが難しい。
そういう意味では13年目のイコロの芝生、年数の割には保っていると思います。
芝生はどこに?と芝生でなく草地になっている所もあちこちありますからね。

 

エッジングや除草が追いつかず、なかなか70点には到達できませんが、できるだけ手は尽くしたい。

今年は秋まで芝生中心。気力と体力が保つかにかかっています。
芝生は気合です(笑)。

2021

7.8


日記

再生はぼろバラ園

熱中症、いろんな方から心配いただきました。
ありがとうございます。恐縮です。
お陰様でほぼ戻っておりますが、回復後に薬の副作用が出たりと、中々大変な思いをしました。
これから夏本番、良い教訓になりました。

 

昨日は久しぶりに羽幌へ。

 

道中、この時期の主役はエゾニュウ。メッカですからね。
あちこちのコロニーを堪能させてもらいましたが、それとは異なる、こんな人の気配と偶発的(必然的かも)に重なっている場面は自分は何とも好きです。

 

それに次いで目を引くのはオニシモツケ(Filipendula camtschatica)。
エゾニュウに比べれば控えめだが、何ともいい脇役になっています。
この個体、わかりにくいでしょうが、ほんのわずかピンクを帯びています。
こういうの以前からたまに見ます。基本種は白ですがこのわずかなピンクは車で走っていても結構目に留まる。
ピンク花のエゾノシモツケソウ(Filipendula yezoensis)ではなく、オニシモツケのPale Pink。園芸品種にない魅力を感じます。

 

バラ園、昨日はボランティアの方々への講習。
霧雨の中、20名以上の参加でした。
総人口7,000人強の羽幌町、人口比としてはすごい出席率ですよね。

 

見るまで心配ドキドキでしたがいい感じでした。
花もそうだが、これまでの一様の刈り込み仕立てではなく、本来の各品種の個性が見て取れるようになったのを何より感じました。
この春から管理責任者として新たに就いたAさんの仕業です。
こうでなくっちゃ。
樹形づくりだけでなく、植え場所の微調整などまだまだ年数はかかるが、期待できます。
これまでも何回も口出しして来ましたが、なかなか通じなかった。やはり管理者、当事者に依りますね。

 

そうなれば、これまで埋没していたものを改めて見直すことができる。
それって久しぶりかもしれません。それが楽しい。
以下そんなものいくつか。

 

Poulsenのミニチュア、Pink BellsとRed Bells。
昔ドイツで同じ場面にこの2品種が使われていて、何ともいい感じだったのが忘れられません。
ミニチュアでもこんもりと1mほどの樹高に育っていましたっけ。

 

カナダのFlemingのAmelia Fleming。
Flだがシュラブですね。
交配親のMärchenlandと絡めたらいいでしょうね。

 

かつて輸入した今はなきBear Creek GardensのKaleidoscope。
こちらはシュラブですがまとまりのいいFl然の樹形となるAARSの色変わり品種。

まさしく「万華鏡」。

 

Kordesの古いFl、Red Pixie(別名Heinzelmännchen ハインツェル小僧)。
廃盤になってしまったが、何とか復活させたいものです。ハインツェル小僧を。

 

ボランティアの皆さんが摘んだ花がら。
軽トラで風情がないが、まさしく花車ですね。

 

顔馴染みの御夫人、「今朝も調子悪くて来ないかとも思ったが、ここに来るといつも何故かスーッと気分が良くなるのよね。今日も来て本当に良かった。」と。
何とも嬉しいお言葉。それを聞いて自分も元気をもらいました。
無理せず頑張ってください!

2021

7.3


日記

熱中症

お久しぶりです。
何と、ここ数日熱中症でダウンしておりました。
27日のLOPPISの前日に帰宅してから急に寒気と吐き気に襲われました。
翌日何とかLOPPISに顔出し、そしてその翌日の芝刈りも何とかこなしたものの、寒気と吐き気は変わらず、さらに胃痛が激しくなり病院へ。
薬が効いて昨日からほぼ回復しましたが、3、4日間は半分死んでました。

 

初めての経験ですが怖いもんですね。
皆んなには注意するように言っていたのに…情けない。
この所、いつもの早朝からの始動、昼抜きが常だったこともあり、春からの疲れもピークになっていたんでしょうね。
全く年甲斐も無くやんちゃ、自業自得です。
いずれにしても、皆さんも十分ご注意ください。

 

ちょうど一年の半分、ここで少しだらだらと調整するいい機会だったかもしれません。
7月は一気にあれこれ開花して、ある意味見るだけの月のなのでちょうどいいかも。

 

昨日は早朝から岩見沢の個人邸を訪れ、それからいわみざわ公園の花見。
札幌に戻ってから個人邸などあちこちの花見。
どこも一年でいちばん華やか、ゆっくり花を見るのは久しぶりかもしれません。

 

そんな中から、いわみざわ公園のGräfin Diana。
やはり秋花ですが先ずは一番花を見ておきます。花は例年より大きい。
肥料をアレンジしたのが効いたでしょうか。

 

でも、今年はどこでもバラより芝生の方が気になる。
雨が待ち遠しい。

2021

6.24


日記

イベントに向けて

昨日は良い天気。
あれこれやっているうちにイコロでもバラが咲き始めました。

 

ホワイトガーデンのパーゴラのPolstjärnan。
あと4、5日で満開でしょうか。
先日の強風でかなり枝が叩かれ、戻すのに難儀しました。手に負えない太枝は反り返ったままのものもあり。
どこでもランブラーは初めかちっと誘引しますが、原種然のPolstjärnanは暴れさせた方がいいなと思いかなり緩くしました。それが仇になりました。イコロではあまり強風は意識しませんからね。

 

ローズガーデンのSchneekoppeもぼつぼつ開花。その他のハマナシ類も。
もう言い飽きたが、ハマナシもバラです(笑)。

 

どちらも、レンガ通路上で刈り払い機のナイロンコードを取り替えている時に見上げた画。
一昨日は芝刈り、昨日はガーデン内の通路の草を刈り払い機で叩く。このところ芝生か草しかやってないような。
基本、刈り払い機は早朝だけで営業時間中は避けているのですが、昨日は日曜のLOPPIS前のスケジュールからどうしてもカタをつけたかったのです。
昨日いらした方には不愉快な思いをおかけしたことと思います。
心の中では「ごめんなさい」とお詫びしていたのですが…伝わらないですよね。
すみません。

 

イコロの一大イベントLOPPIS、今年はコロナ禍で4回(6、7、8、10月)に分けての分散開催となります。事前予約で500人限定。
各回例年より小規模ですが、その方が毎回違う楽しみあり、違った庭の表情も見ていただけれるのでいいかと。

 

目標があるということはいいことです。
それに向けて磨きをかけられますからね。
百合が原公園時代は7月の「ゆり月間」でした。春からそれを目標に各所を整備、それが終われば来年の仕込みを始める。
漫然と管理するより効率的で、結局は場面の質の向上につながったと思います。

 

でも、秋まで4回の分散開催。ということは目標が4回になったということですね(焦)。
忙しいが頑張らなくては。