イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2017

10.5


日記

ハマナシ採種行脚

さてさて昨日はハマナシ採種行脚の今シーズンのラスト。
浦幌~長万部の太平洋側から、寿都~岩内の日本海側へ。

 

どちらも6月下旬に花見済み、とくに浦幌、長万部は何度も行っているのでピンポイントに直行。
この辺りのハマナシはいずれ消え去る雰囲気むんむんで、多少気が重くなります。
東日本大震災の影響か、やはり太平洋側の方が津波対策を急ピッチで進めているんでしょうね。そんな現場はあちこちで見ますから。

 

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一方、日本海側の寿都辺りはまだまだ手付かず感があり、ワクワクします。
でも、道南の日本海側は断崖絶壁多く、ハマナシの個体数はかなり少ないのですね。

 

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行く度に訪れる、ツンと突き出た弁慶岬。
駐車場周りは遊歩道沿いにハマナシだけが植えられていて、らしい雰囲気をかもし出してはいます。
でも、昔も、今年の前回も、そして昨日も、突端の柵を乗り越え断崖を見てみても(めちゃくちゃ風強くて必死でしたが)一株もない。
この周辺で行ける所はあちこち見てみるも、一株もない。
見つけたいけど、一株もない。

 

で、この駐車場の株は何なの?になってしまう訳ですね。
周りに一切ないのにどうしてここだけ?どうにも疑わしいのです。後付け、どこかからの持ち込み株かと。
これが弁慶岬のハマナシとは言えないし、自分は言いたくはない。
こんな場面はあちこちあります。

 

そんな中、新たな群落の発見もあります。

 

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寿都町の浜中海岸のある所。
いい個体群です。
一茎多花で、葉の色艶も見惚れるほどでした。
花を見ていないので、来年は是非見てみたい!!!

 

寿都って昔からJRとは無縁なんですよね。
だからでしょうね、きっと。
自分にとっては至宝のように感じます。
寿都、好きです。

2017

10.3


日記

パスワード地獄

名称未設定 1

 

このところ毎日のように来るフィッシングメール。
しつこいものですね。

 

夏頃、この手のが最初に来て、「24時間以内に返信がない場合、そのアカウントは無効になります。敬具」とあり、あらら困ると、すぐにアカウントの確認をクリック。
次の画面はAppleのお馴染みのアカウント確認画面、それにIDとパスワードを入力して、次の画面へ。
で、カード情報やら何やらを入力すれと…うーんこの時点で怪しいと思い、ネットで文章コピペで検索すると明らかに流行のフィッシングメールとのこと。

 

まあ大事には至らなかったのですが、IDとパスワードを入力してしまったので、手を替え品を替え未だに次々この手のメールが来ます。

 

皆さんの情報でのご忠告通り、パスワードの変更はしました。
もともとのパスワードを探り出すのにやたら苦労したのに、またまた新しいパスワードを設定すんのかよ~ですが。

 

このパスワードというやつ、単純なものははねられるし、何文字以上やら、数字と大文字入れろやら、ある程度複雑怪奇にしなければならない。
しかも、パスワードのヒントみたいなものありますよね、「最初の親友は誰?」やら「最初の職場の上司は?」なんてやつ。
こんなん、その時々で記憶や認識が変わるわけで、ヒントにも何にもならない、笑っちゃいますよね。

 

はたまた、同じものを使い回さない方がいいなんて言われれば、数限りなくパスワードが増えるわけで…
メモ書きしておけばいいのでしょうが、それもどこに入れたか忘れてしまいそう。
パスワードを一括管理するソフトもあるそうですが、それとてパスワード必要なんだろうし、余計危険なような気もする。

 

うーん、昔の生年月日のキャッシュカードの時代が懐かしい。

 

明日は今シーズン最後のハマナシ採種。
峠を越えるので、タイヤ交換してもらってる間に書いてました。
つまらないたわ言ですみません。

2017

10.1


日記

タネ

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昨日は、ほぼ自宅でずーっと、今年これまで採種したハマナシの採種地を地図上に落とし込んでいました。
昔は5万分の1の地図、今はGPS。随分楽になったし、ポイントも正確です。
試しに一粒割ってみましたが、左側程度のやや大きめの果実で右のかたまりのタネ113粒あり。
この後の播種のためのタネの選別、減菌・洗浄処理、低温処理(層積2℃、120日)は、いわみざわ公園にバトンタッチ。

 

タネと言えば、先日いわみざわ公園のイングリッシュローズガーデンをのぞいた時に、おおっと目を奪われたものあり。

 

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Agapanthus ‘Black Buddhist’ 、シードヘッドこんなに黒くなるんですね。
花は濃青ですが花茎は黒いので、そのノリでシードヘッドも黒。
‘黒仏教徒’ って何よ?ですが、こんなところから付けられたのかもしれませんね。
他の何よりも目を引きました。
ハイブリッドの実生は、ほぼ形質が落ちるので手を出さない方が賢明ですが、アガパンツスはバラなんかと違って複雑怪奇な交配ではないでしょうから、どうなんでしょう。
こんなのは播種してみたくなりますね。

 

イングリッシュローズ・ガーデン、本来はバラが主役の場面ですが、残念だがなかなか厳しい。
取っ替え引っ替えいろんな品種を試さなければ、でしょうか?
あるいは、いっそ考え方を変えるのもありかと。

 

自宅の圃場(いつのまにか圃場になってますが…)で今も咲いてるバラ2品種。
もちろん完全無農薬、ほぼ放置。

 

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Mary Fleming、カナダのFlemingさんの逸品。
他にもいろいろ逸品ありですが、今やとても輸入できません。

 

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Prairie Harvest、前にも取り上げたことありますが、アメリカのBuck博士のこれまた逸品。
Buck Roses Collection、いろいろありますが、これまた導入は難しい。

 

どちらもZ4で、香りも強く、秋まで葉を保ってます。
こんな品種は本当に世の中少数派なのですが、本来ならそんな品種だけで構成するべきでしょうね。
今年は、とくに岩見沢での前代未聞の凍害被害を考えると、バラの在り方、寒冷地での観賞用植物としての適性等々、改めていろいろ考えてしまいます。
この2品種、この秋に掘り上げて来春はイコロに定植する予定です。

2017

9.26


日記

秋色始まる

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先日のオホーツク、そろそろ紅葉は?と、久しぶりに石北峠~層雲峡ルートで帰ってきました。
石北峠の登り口、かなりいい感じになっていたので来週ぐらいから見頃を迎えるでしょうね。
一方、一昨日の中山峠はまだまだ、やはり紅葉は北から、ですね。

 

でも、イコロへの林道も行く度に色が目立ってきました。

 

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いつも通り断トツで早いのはヤマウルシ。
既に真っ赤のものも目立っていますが、こんな変わりかけのものも、うーん、とため息もの。

 

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イコロの朝もすっかり秋の光。
今はグラス類が主役でしょうね。
紅葉はこれからですが、今は今で絶品です。

 

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今の紅葉ものは、イコロハウスとボーダーにあるベニカエデ ‘オータム スパイア’(Acer rubrum cv. Autumn Spire)。
いつもですが、まだしっかりと緑の枝と、枝先きだけor枝全部が真っ赤に紅葉した枝が混在しています。
全体に徐々に色が変わるものとは明らかに違いますね。
この後、緑も赤に変わる?or緑は黄葉になる?どうだったでしょう?
今度確認しておこうっと。

 

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おまけ、
バラの枝にトビモンオオエダシャクの幼虫。
しっかり葉を食べ、直立、否、斜め不動。
グレーっぽいのはよく見ますが、少し緑なのはバラ狙いだからでしょうか。
でも、頑張っての擬態ですがバレバレですよね。

2017

9.21


日記

オホーツク

昨日はまたまた早朝(否、夜か?)札幌を出て、8時半にはオホーツクの海岸線に立ってました。
今回は紋別辺り、以前仕事絡みで毎年何回か出向いていた所なのでホームグランドのようなものです。
興部から湧別までに絞り込みました。

 

興部から紋別への海岸線は通称「はまなす街道」とも呼ばれていますが、かなり護岸工事が進んでいて、確かに道路沿いはハマナシは数多く残されているものの、昔に比べて寂しい限り。
どこも同じ、高潮や津波対策上致し方ないのでしょうが、そこに住む生きものたちの生態系は一気に消え去るわけですから、自然の海岸をできる限り守っていくという視点も重要ではないかと思います。

 

その点、紋別を過ぎて、コムケ、シブノツナイ湖辺りは自分にとってはサンクチュアリかもしれません。

 

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右側オホーツク、左はシブノツナイ湖、その間は延々とハマナシの群落が続きます。
コムケに向かう林道沿いのコハマナスの群落も健在で安堵。
この辺りはある意味保護区なので安泰です。

 

コムケにある番屋。

 

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「三室番屋」と言って、三室なんじゃらさんが昭和16年に建てた番屋で、地元の人たちが「三室番屋復活プロジェクト」という活動をして保存しています。

周りはハマナシが囲み、ハマナシ番屋と言ってもいいかも。
本当にカッコいい。
番屋好きですが、あちこちの大仰なものより断然好きです。
小洒落た現代建築なんて足下にも及ばない。

 

その時代、そして古代北方民族の時代まで思いが及びます。
だからオホーツクはやめられないのですね。
満足万蔵。