イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2018

6.24


日記

フェスタ、フェスタ

昨日は大通公園12丁目バラ園で「ばらフェスタ」。
街なかでも「花フェスタ」、いわみざわ公園でも昨日から「ローズフェスタ」、毎年のことですがフェスタ、フェスタですねこの時期は。

 

 

昨日と今日は、自分は大通公園で相談員とガイド役。
ガイドも相談もいつもより多くの方に参加いただきました。
バラを通じての初めての出会い、一年でこの時だけお会いする方、人それぞれいろんなバラの楽しみ方も知ることができ、自分にとってはとても貴重で楽しい場面になっています。
Jimmyさんも園路遥々、イコロから宿根草を持参して販売、超過密なスケジュールの中で巻き込んでしまいました。
お疲れ様です、今日も頼みます。

 

2日間のイベント、遅咲きものはまだですが、総じて開花がバッチリだったかもしれません。
皆さんの日頃の行いのせいでしょうね。
数日前からボランティアの皆さんが早咲きものの花がら取りなど、磨きに磨いてくれました。
昨日も早朝から黙々と励んでくださいました。
本当にありがたい。ありがとうございます!

 

今年はどの品種も例年より花が大きく楽しめます。

 

昨日の自分のいちばんのCinco de Mayo。
「5月5日」という名のバラ、他にはない茶系のグラデーションで茶系好きにはたまらない。
株も例年より良くできているので、より色濃くなる秋花が楽しみ。
昨日もガイドの中で話しましたが、この辺のアメリカものが入手し難いのが残念。
Hot Cocoaもそうですが、AARSものが北海道で普通に利用できるといいのですが…

 

今日もいろんな出会いがあると思います。
楽しみです。

 

2018

6.20


日記

70年前からのバラ

昨日はサッカーで盛り上がったのでしょうね。
毎日くたくたの自分は、21時からのキックオフには付き合えない。
でも、良かったですね。叩かれ続けではやり切れないですからね。

 

土日のLOPPISも無事終了。
これまでで最高の人出だったことで、こちらも良かった、良かった。
来場していただいた皆様、関係各位に深く感謝いたします。
ありがとうございました。
そして、連日のハードワークの中でも笑顔で対応してくれたスタッフには感謝の言葉もありません。
グッジョブ!

 

その祭りのあとの翌日から、休む間もなく何処其処での植え込みが続いています。
まだまだ続く植え込みロボット、頑張りませう。

 

昨日の帰り道、毎年楽しませもらっている円山辺りのバラの垣根。

 

ちょうどそのお宅の奥様が外にいらしたのでしばし立ち話。
お母様が70年程前に庭に植えたバラを増やしてきたとのこと。
戦後すぐですよね。
ご主人が北大の先生だったとのことなので、植物園経由からでしょうか。

 

ガリカの何かな〜と思って見ていましたが、外弁がはっきり白抜けしていてBelle Sans Flatterieかなと。
毎年しっかり仕立てられ、花びらも一枚も落とすことなく毎日50輪程摘むのが日課とのこと。
86歳になったので大変ですとおっしゃっていましたが、摘んだ花弁でジャムも作って楽しまれています。
すごく良い、自分が大好きな場面ですと伝えると、とても喜んでおられました。

 

このラインと直角にも同じバラでの垣根があり、さらに続けてサッカー(吸枝)から増殖中です。
いいですね、今のバラではこの感じは出せないし、他のバラがないのが何より。
来年も是非続けて見せて下さいと言ってお別れしました。

ありがとうございました。
お話ししていて疲れが吹き飛びました。

2018

6.14


日記

年中行事

このところ雨が続いていますね。
しかも寒い。
一週間くらい前から風邪を引いて、休むわけにもいかないのですぐさま病院に行きましたが、中々咳が抜けなく、咳き込みながらも相変わらずの植え込みロボットを続けております。
治りが遅い、やはり歳だなと感じます。

 

昨日も小雨の中、毎年恒例、年中行事のバラの挿し木苗の植え込み@月形の雪の聖母園の苗圃。
案の定ぬかるんでいましたが、なるべくビニールマルチの上を歩いて何とか終了。
植え込みは札幌まつり(北海道神宮例祭)までにを目標にしているので、何とか間に合いました。
全部で30品種200株ほど、何故かいつも同じようなボリュームになります。
水は十分、中々行けないので植え込み後施肥もやってしまい、後は天まかせ、ケセラセラ。
シカやアライグマに負けず、何とか大きく育ってほしいものです。

 

自宅に戻って咲いていたPrairie Harvest。
こちらは植えて2年目、だいぶ大きく育った来たので来年はイコロに移植予定。
自宅のバラ、総じて葉の緑色が薄いものばかり、どこそこのように濃緑葉の品種がない。
耐病性を重んじれば自ずとそういう結果になるのですね。

 

そろそろ雨も上がりそう。
週末のLOPPISは天気の崩れはなさそうです。
是非、皆さんのお越しをお待ちしています。

2018

6.4


日記

連日の植え込み

今日は暑くなりそうですね。
今日も某所での植え込み、このところ剪定が一区切りつき(イコロではまだ続いていますが…)毎日どこかで植え込みをしています。
バラは補植が主ですが、今年ではなく来年以降を見据えての植え込み。
札幌まつりが目標、それまでには全て植えたいものですが…

 

早く戻った日は自宅で植え込み。
帰ってからも同じことしているのですね。
昨年掘ったガリカ後の場所には一昨日全て植え込み完了。
2年自宅で作り込み(って言ってもほぼ放任、越冬と土壌の恩恵頼り)、その後イコロに移植との魂胆。
今では入手し難いカナダ、アメリカの品種がほとんど。
採穂の親木としての利用も兼ねてはいます。
札幌~イコロのリレー栽培ですね。
完全に圃場状態になっている我が家です。

 

その昨年植えたものが昨日開花しました。

 

Folksinger、Buck博士のBuck Roses Collectionの一品種。
シュラブの今年の初花、まあ深く切り戻していないので早くは咲きますよね。
胸高くらいになってきたので、この秋には掘り上げてハウスで養生、来春にイコロのローズガーデンに植え込む予定。

 

それとは別に空き場所には原種類を植えていますが、ハマナシに続き昨日ルブリフォリアが開花。

 

一番乗りの Rosa rubrifolia var. mechliniaeの花。
ルブリフォリアは基本種含めて3種類植えていますが、ほとんど差異がない。
開花時期、花の大きさ、葉の色と大きさは少し違うが、この程度の違いは個体差の範疇のような気がしてしまいます。
今年も改めてじっくり観察してみたいと思っています。

 

茶の間の窓際に植えていますが、植栽後3年で背丈よりかなり大きく育っています。
秋から冬中ヒップ狙いの鳥が賑やか。間近で見られるので楽しい。
戸建てが少なくなった町内ですが、何故か近所に古株の大株が2箇所あり、どこも小鳥が賑やか。
ヒップが小さいので食べ易いんでしょうね。

 

さてそろそろ出発の準備。
暑くなる昼までにバンバン植えてしまいたいものです。
植え込みロボット状態の今日この頃です。

2018

5.29


日記

一番乗り

自宅の放任のハマナシ、5/24に一輪開花し、今は10輪ほど開花。
昨年は同じ株の一輪開花は27日。今年は少しだけ早い結果に。
昨日のいわみざわ公園のハマナシ、どうかと思って見てみましたがまだ開花は見られず。
今日は一輪開花が見られるかも。

 

バラって最初の一輪は妙に早い。
どんな世界にでも気の早いやつはいるものです。

 

今年のいわみざわ公園の一番乗りはピンピネリフォリア( Rosa pimpinellifolia)。

 

レストラン前のスコッツローズのコレクションの中にある一株。
園芸品種のDunwich Roseあたりかと想像していましたが、基本種のピンピネリフォリアでした。
何故か毎年いつもハムシが花に集まっているような。
待ってたぞ、って感じなんでしょうね。
他の蕾もかなり膨らんできているので、もうすぐ次々に開花が始まります。
どれも存在感のある株になってきたので楽しみ。是非見ていただきたい。

 

シュラブやオールドローズも品種によって差はあるものの概ねいい感じ。
問題はメインのHTやFlのブッシュ。
昨日も一人で這いつくばって泣く泣く切り戻し+芽かきをしていました。
こんな悲しい作業は職員や作業員にはやらせられない、自責の念を持ってやってました。
当然シュートも伸びてきて、ある程度賑やかに咲いてくれるだろうが、こんなのは工藤のバラではない。

 

本来なら全部ピンチしたいのですが、怒られますよね。
うーん、悪循環だな〜
咲けば良いってもんじゃない、宿根草ではないですからね。
今日でおそらく切り戻しは終了。
うーん、またいろいろ考えながらやることになるんだと思います。