イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2022

8.4


日記

サビタ

イコロへの林道沿いのノリウツギ( Hydrangea paniculata)。今が旬。
いつもシカが飛び出して来る所。
毎年今頃見られる光景ですが、今年はとくに花付きがいいように感じます。
雨多いせいでしょうかね。
蒸し暑い中では救われる白花です。

 

イコロからだと、千歳方面より苫小牧方面の方が個体が多いような。
じっくり観察すれば個体によって装飾花の割合に違いがあり、それを突き詰めれば面白いんでしょうね。
アメリカノリノキ(Hydrangea arborescens)からのアナベルのように。

 

でもまばらに装飾花を付けた原種にこそ、清涼感、奥ゆかしさ、楚々としたものを感じます。
歳のせいでしょうかね。

2022

7.30


日記

舞台周り

昨日はLOPPISで傷んだ芝生の補修。
カフェのウッドデッキの周りだけ傷みましたが、デッキでの人気店だったようで、かなり人が溜まったよう。踏圧ですね。
イコロではあまりないことなので、いかに日頃人が少ないかがわかります(笑)。
人の多い施設では獣道できますからね。

 

芝生に穴をあけ(エアレーション)、目土をすき込みましたが、今回使ったのはバロネスのコアリング(穴の土を抜き取る)ができる穴あけ器タインエアレーター。
穴をあけるだけのスパイキングとは異なり、先端の爪(タイン)が中空になっており、自動的に土が取り出せます。
昨年自宅用に購入したのですが、自宅は半ば放棄しているので初めて使いました。
イコロの備品とします(笑)。

 

あちこちやりたいので、本来ならエンジン式のエアレーターがあればと思いますが、7、80万はします。
宝くじ当たったらでしょうか(笑)。

 

目土を敷き均し、たっぷり灌水して取りあえず完了。
他もやりたい場所あったのですが、エアレーターを踏み続けるのは結構きつく、今回はここだけにしました。
暑い時にやることではないですね。

 

昨日イコロのホームページでご案内したように、8月14日の「イコロの盆祭り」では日本民謡の舞台になるよう。
それまでに間に合いませんが、10月の秋のLOOPISまでには回復するかと。

 

今日から暑い日が続くよう。
人も芝生も何とか頑張って欲しいものです。

2022

7.22


日記

三羽ガラス

熱波のヨーロッパとは比べようもありませんが、昨日は暑かったですね。
札幌の個人邸などほぼ一日バラを切っていました。
このところ芝刈りか草刈りかだったので、暑かったが体が随分楽ちん。

 

その草刈り、主な対象は明日からのLOPPISのための臨時駐車場などでしたが、今年はウマとヒツジとの共同作業でした。

 

他のヒツジは別に集団でいるのですが、この雄は他の雌たちと隔離しなければならず、試しにウマと一緒にしたところえらく仲良くなったとのこと。いつもくっついています。

 

伸ばした草を刈るには、ハンマーモアみたいのがあればいいが、イコロのモアでは高い草に歯が立たないので、通常2回刈りするか、刈払いで一回丈を落としてからになる。
それを事前にウマとヒツジに食べてもらった訳です。

 

ウマが草の高い部分を食べ、その後ヒツジが残りの低い部分を食べます。
その後ニワトリが地表部分まで残さず食べれば完璧とのストーリーもあるのですが、キツネなどから防御できないので今のところ最終仕上げはモアで。
でも、時間と燃料がだいぶ節約できました。1/3くらいになった感じかな~。

 

大きくなった子ヒツジ。一日中食べてるものです。
ありがとう。

 

そしてイコロのカラス。

 

自分の認識ではイコロはペア一組だけのテリトリーかと。
都会のカラスとは全然異なり、他の個体との関係性からすれば羨ましい限りの環境かと思います。
都会のカラスはしょっちゅう喧嘩してますからね。

 

写真の三羽はそのペアの今期の子ガラスたち。
全く人懐っこく、とくに早朝作業していると移動するたびについて来る。
一昨日草刈りしていると、すぐそばまで寄って来て、親からもらったであろう動いているクワガタを見せびらかす。
まだ口の中が真っ赤なうちは無邪気なものです。
「遊んでられないから」と無視。

 

街中では3羽は育てられないでしょうね。
ヒツジもウマもカラスも、元気に育ってほしいものです。

2022

7.19


日記

「イコロとあそぶ カタチであそぶ」

うん、自分もおひさしぶりです。
先日イコロで久しぶりにお会いした方に、「最近ブログ書いていないので体でも悪くしたのかと…」と言われましたが、腰にきてるものの元気ではあります。
ご心配いただき恐れ入ります。

 

このところ芝刈りや、各所の草刈り、刈払いなど、ほぼ緑地専門作業員と化しており、早朝勝負(エンジン音を伴うため)。ブログ書くのは朝だけなので、どうしても作業が優先になります。
23、24日のLOPPISを目標としているのでどうしてもそうなりますが、考えてみれば花の時期はいつもそうかも。
咲いてしまえばじたばたしてもしょうがない、ですからね。

 

昨日の朝も夜明け頃から芝刈り。
前回から一段階刈り高を上げました。
春は少し伸ばしてそれから徐々に下げ、また少し上げて今回の高さが目標の最終形の仕様。
高過ぎずいちばん緑が残りますが、一週間は空けられないので忙しくはあります。
LOPPIS仕様ですね。

 

急遽予定変更して昨日は芝生の施肥もやることに。
例年だと7月は雨少なく気温も高くなって肥料は控えるのですが、この先もそれほど気温上がらず、雨も十分なのでついついやりたくなります。
で、また伸びるんだが…

 

森の学校ギャラリーで17日から(24日まで)、中條倫子さんの紙絵展「MICHIKO展-イコロとあそぶ カタチであそぶ-」開催中。
今年からギャラリーを盛り上げようとの第一弾。
森の景色が額縁になっていい空間です。

 

切った紙を貼り付けての紙絵。
イコロをイメージしての作品もあり、直接描いた絵とは異なり、不思議な温もりを感じます。

 

ポートレートの作品もあり、これはイコロのガーデナー4人衆。
右側は自分。照れ照れ。

 

ギャラリー、今後もシーズン通していろいろできると庭+αの楽しみが増えますね。
是非のぞいてみてください。

 

2022

7.6


日記

赤の定番

昨日は日帰りで羽幌。
バラ園で講習でしたが、引っかけでその前に挿木のための採穂も。
朝4時半に出てジャスト7時着。やはり早朝はすいすいで早い。
久しぶりにじっくり見せていただきました。

 

札幌はだいぶ花切りが進んでいますが、数日遅れの羽幌はまさに満開、お腹いっぱいになりました。

 

管理担当者が代わっての2シーズン目、株の勢いも復活し、何よりもそれぞれの樹形がそれらしくなってだいぶ見やすくなりました。
完全無農薬も2シーズン目、今日もボランティアの方々と花摘みのようですが、楽しんでやっていただけることと思います。

 

その中で目に付いた3品種。
今回は一転赤ばかり。

 

コルデシーのChamplain。
どこでも植えてるが、ここのがいちばん育ちがいいかも。Z3。

 

黒葉のFl、Cordula。
本家Kordesでも廃盤品種。どうしてなんでしょうね?のZ4。

 

懐かしい古いFlのFrensham。
背丈ほど育って、ダイナミック。やはり銘花のZ4。

 

どれも嘘のようなハーディネスですが、やはりこんなのが北国の定番とは思います。
入手困難なのが何とももどかしい。。。

はぼろバラ園で是非見てほしいものです。