イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2020

6.30


日記

草刈り三昧

この所ぐずぐずした天気が続いていますね。

 

自分はこれ幸いと、先週から昨日までイコロで草刈りの日々でした。
雨でも刈払機は使えますからね。
否、むしろ雨模様だからこその狙いです。
小石ばんばん飛ばし、エンジン音もやたら騒がしいので、人のいない雨日が最適。
昨日も明るくなった朝5時頃から、園路やレンガ上など開園時間まで思う存分ばんばんやってました。満足万蔵。
また雨日を狙います。

 

機械音、いらっしゃる方にとってはなんとも不快だと思います。
年に1回来られた方が運悪く遭遇したとしたら、何とも不運ですよね。
公園時代もそのことを常に意識していました。
でも芝刈機は芝が濡れていたら難しいので、どうしても晴れ日の日中になる。
入園時に予め周知しておくことも必要かもしれませんね。

 

昨日は、いつも芝刈りをお願いしているYさんにメイン園路沿いのエッチングをお願いしました。

 

決まりました。
まだまだあちこち決めたい。
雨多いと草が伸びる、追いかけっこの時期ではあります。

 

下ばっかり見て花を見ていない日々でしたが、見上げれば黄花が。

 

蛇籠に絡まる黄花のハニーサックル(Lonicera × tellmanniana)。
黄色使いは難しいですが、この優しげな花色はいいですね。

 

遅ればせながらイコロもバラが咲いてきました。
先日のJimmyさんのブログのPolstjärnanは、今日、明日まででしょうか。
でも雨に叩かれ落ちた花びらも風情があるものです。

昨日も一人ため息ものでした。

 

札幌は終わってきたものの、今のイコロはノイバラがあちこちで満開。

 


その中でも、やっと株ができてきたRosa multiflora nana

繰り返し咲きなので、これからの交配種Tumbling Watersなんかと共にあちこちで使いたいものです。

 

ルゴサのPolareis、雨多いと皆んなうつむいちゃいますね。

天気によっていろいろな表情を見せてくれる品種です。

イコロのバラはやっぱりルゴサとノイバラ系、今年も少し補植しましたが、もう少し突き詰めたい。

 

最後に自宅そばのDr. Huey。

 

何とも魅力的ですが、イコロでは絶対無理、岩見沢も無理。
やっぱり適地適作、ですね。

2020

6.23


日記

2020ハマナシ行脚

昨日まで2泊3日で道東方面へ。
自分の年中行事、ハマナシ行脚です。

 

この数年、初夏の花見と秋の採種セットで毎年2箇所狙いで行ってましたが今年は1箇所に。
何せ強行軍、体力に少し自信ないのもあり、今回の野付半島から風蓮湖まではえらく濃密なのでじっくり臨むことに。

 

ハマナシの開花には少し早かったかもしれませんが、十分収穫あり。

 

風蓮湖と海を分ける砂丘の走古丹(はしりこたん)の先端の赤花。
明らかに他とは違うかなり赤い群落がありました。

 

昔、イギリスから Rosa rugosa rubraという株を輸入して百合が原公園に植えたことがありましたが、ハマナシとあまり変わらず(そう言われれば少し赤み乗っているかな~の程度)、この個体の方がよっぽどrubra(赤色の)っぽい。
今まで見た中でいちばん赤みが強いかもしれません。
秋に採種決定!

 

その他あちこち目星をつけて来ましたが、番外編。

 

別海町の林縁で見つけたカラフトイバラ( Rosa dauvurica)。
いい感じでいい群落を作っていました。
昔、野付国道沿いの海岸線で2箇所ほどで群落を確認していますが、今回は見つからず。
内陸の方が残るチャンスがあるんでしょうね。
よほど環境合うのか、下草の中からいっぱいストロン出していましたが、レッドリストものだからもちろん掘り取る訳にはいかず、これももちろん秋に採種。
めっけもんです。

 

野付半島の今はハマナシよりセンダイハギ( Thermopsis lupinoides)。
どこも満開、やっぱりメッカですね。
同じマメ科だが別属のムラサキセンダイハギ( Baptisia australis)はよく使われる宿根草ですが、おそらくこちらの方が旺盛に育つでしょうね。
ネイティブものだし、あちこち道路まで出っ張ってましたから。

 

最後にハマニンニク(テンキグサ  Elymus mollis)。
今の砂丘の主役でしょうか。
細い道路の両脇にシャープな穂が延々と続く様に見とれました。
アイヌ民族も同じ景色を見ていたのでしょうね。

 

うーん、本当は4、5日、いや1週間、それも各季節毎にここにいたい!と思いました。
至福の時間でした。

2020

6.16


日記

満開

になりました@大通公園。

 

夕方ですが結構な花見客。
犬の散歩の常連さんも集結しており賑やかでした。
どうにか無事に開花時期を迎えられ、担当者も安堵していることと思います。
よかったです。

 

満開ということは、これから花切りが続く訳ですが、ボランティア活動も再開したようなので、こちらもよかった。
何せ頭数、手数勝負ですからね。
皆さん今まで自粛で悶々としていたでしょうから、思いっきり花を楽しみながら活動してもらいたいものです。

 

陽光の下での植物やガーデン管理、何よりも免疫力を高めると思っています。
その中でいろいろ感じ、想う、精神衛生上にも非常に有効かと。

(仕事としては逆の場合も多々ありますが…)
自分の勝手な思い込みかもしれませんが。

 

秋までよろしくお願いいたします。

2020

6.15


日記

雨がほしい

昨日は静内のJimmyさんの現場に同行。
牧場入口の花壇に一年草1,000株ほど植込み。
花壇苗の植込み、久しぶりでした。

 

雨欲しいですね。
昨日も花壇のそばに給水栓がないので、バケツで何回かじょぼじょぼやりましたが、一度しっかり浸みてほしいものです。
どこも雨がほしい。
北海道以外は梅雨の季節なんですけどね。

 

牧場の現場に行く前に寄った本宅。
バラの花壇の横のフジ棚。
桃花と2色だったんですね。

 

いつも春の剪定と冬囲いにしか行かないので、初めて見ました。
フジの反対側にはつるバラの‘湖南’が絡んで蕾いっぱいでした。
ルゴサも咲いて来ていましたが、満開時に是非見てみたいものです。
考えてみれば、個人邸は作業では行くもののなかなか花見はできないものです。

 

自宅に戻って、先日設置した隣りのマンションとの境のパイプ柵の二度塗り。
取りあえず完成!
境界がないので何だか落ち着かない、すぐ横の部屋に住んでる人も落ち着かないだろうと、仮設パイプに横板3段固定しての塀もどき。
つるバラ這わせるつもり。当然そうなりますね。
楽しみ。

2020

6.11


日記

バラ園はしご

昨日はいわみざわ公園、暑いのを覚悟していましたが、思いの外それほどでもなく助かりました。

 

駐車場入ったところの中央部の大山。
道立林業試験場作出の‘ノーストピア’。
リニューアルの際に試験場から提供を受け移植した株です。
カラフトイバラ(Rosa davurica var. alpestris )×ノイバラ、確かに納得の花と葉ですが、凄まじい樹勢です。
高さ2m以上の大山、小さい庭ならこれで埋まってしまいますね。広い場所に植えておいてよかった。

 

昨日はハマナシ類の枯れ枝抜き。

 

先ずはハマナシの園芸品種のコレクション、通称ハマコレ(誰も言ってないか?)から。
今年も2品種追加しました。なかなか難儀していますが目一杯集めたいものです。

 

この植え床に先日敷き均されたマルチング。

 

バラ園から出たバラの枝、葉、花の混合もの。100%バラだけのチップ、1年堆積もの。
葉と花は分解していますが、木質部はまだ残っています。
以前百合が原公園でも作っており、養分分析したらかなり肥料分高い結果でした。
何よりもこの混ざり感と色みがいい。
バラ園から大量に出る材料、今はハマナシだけですが、今後は他のバラにも使いたいものです。

 

帰りに寄った大通公園。
この所ほぼ毎日覗いています。

 

自分の基準品種ベティちゃん(Betty Boop)、3分咲きくらいでしょうか。
やはりどこよりも早いですね。
左のHoney Perfumeは早くも満開近い。
こんなに早咲きだったかな?
開花時期、もちろん気温の影響が大ですが、剪定の時期と程度、枝の越冬具合も大きな要因になるんだな〜と一人納得。

 

いい顔見せてくれてました。
スパイシーな香りも楽しめました。

 

バラ園、お奨めは朝方と夕方ですね。
ソーシャルディスタンスも十分に確保され、甘い香りも楽しめますから。