イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2022

4.27


日記

苫前のスイセン

昨日はサクラ満開の札幌を出て羽幌日帰り。
行きも帰りもほぼノンストップ。
車の何とかアラートで「休憩をお取りください」のディスプレイ表示が何回か出るも無視。いつものことですが。
あれってどのタイミングで出るんでしょうね?どうやら時間や距離だけでもなさそう。
親切なような、余計なお世話なような。。。

 

道中、苫前の力昼(リキビル、アイヌ語のリキピㇽ「高い崖」から)辺りのスイセン。
毎年いつもこの時期に羽幌に行くので、毎年見る光景。過去にも何回か書いているかと。

 

どこも廃家の跡地に見られます。
元々は人が植えたものが、人がいなくなり自然に増えてできた景色。
ここの群落は一重からセミダブル、しっかりしたダブル咲きまでが混在。
夏はいい感じで夏草が覆い、ネズミにも食べられず、誰の手も入らず、じわっと増えていったんでしょうね。
自然の植生とは違う、過去の人の気配を感じるようなこういう景色は好きです。

夕張辺りのオニユリなんかも然り。

人の手では中々こうはいかない。

 

肝心のバラ園の写真は撮れず。
慌てて帰路につきましたからね。すみません。
でも枝の歩留まりはすこぶる良く、期待できます。
剪定はまだまだ残っていますが、ボランティアからの新しい女性スタッフも加わり戦力アップ。
「枝が残れば時間がかかる」、頑張ってください。

 

おまけの一枚。

 

今年も再会できました。
皆んなピカピカで安心。

2022

4.23


日記

変わらぬ景色、いつもと違う感慨

イコロの森、一昨日無事オープンいたしました。
遅ればせながら、早速足をお運びいただいた皆様、そしてご尽力いただいた関係各位には深く感謝いたします。ありがとうございます。

 

ハウスの一件もあり、やはり感慨深いものがあります。
何だかんだあっても例年と変わらぬオープン日の景色。
その変わらぬ景色に、また来たんだなとの何とも言えない安堵感を覚えました。

 

何とかオープン日にはスノードロップが見られたものの、まだまだ冬明け然のガーデン。
昨日も崩壊したハウスから資材類を引っ張り出したりで、新装となったパーゴラのつるバラもまだ誘引していません。今月末に一気にやる予定。

 

ある意味、まだ何もないかもしれませんが、これから始まる感のある今のガーデンも好きです。
この時期の期待感を感じられる庭、それも庭のひとつの魅力かと。

 

是非秋まで何度も足を運んでいただいて、その変化を楽しんでいただければと思います。
自分も楽しみです。

2022

4.20


日記

今の三種の神器

毎日どこかで剪定をしている日々が続いております。
腰は入念に準備体操をしているのでどうにか保っていますが、指がかなりきています。
左利き、当たり前ですが特に左の指が曲がりにくくなっております。

 

昨日も来年からは電動鋏かなとぼやいていましたが、フェルコの電動剪定鋏は275,000円。
前にデモ機いじったことあるが、やはり手動の方が早いし、左利き用は無し。
ヨーロッパのブドウ農家では結構使っているようですが、バラごときで元を取るのは難しい。
冗談ですよ、冗談。

 

一昨日、昨日はいわみざわ公園でした。
剪定中の隠し撮り。
すぐ横にAnnaさんがいたので、彼女のどアップになってしまいました。
すみません!

 

今シーズンは切り手Annaさん、工藤含め5名、枝運び+切口消毒で3名。
切るだけに専念できるので助かります(疲れますけどね)。
いい流れでした。グッジョブ!

 

今の自分の三種の神器。
癌腫切除用の小鎌と切口消毒用の木酢原液スプレー、刃物炙るバーナー。

 

近年どこも根頭癌腫病が目立ちます(とくにあそことあそこかな?)。
対処療法ですが見逃すわけにいかないし、切除部分の消毒を繰り返すことにより、さらに樹勢を回復させることにより、ある程度抑制されることを期待しています。

 

その意味で、いわみざわ公園では専門に確実に切口消毒をする体制を取っています。
今のところいわみざわ公園では本当に罹病株が少ない。
きっとそれが効いているかと思います。

 

今日も剪定、明日はイコロのオープン日。
いろいろ気にかかるところですが、スタッフの皆んなに任せるしかありません。

頼みます!

自分は黙々と切り続けます。

2022

4.13


日記

枝が残れば時間がかかる

昨日は大通公園の初日。
久しぶりにボランティアの皆さんと再会しました。
今年もよろしくお願いいたします。

 

昨日は先ず、つるバラから。
手前Butterscotch、全く凍害無し。Rokokoなども同様。
この辺のクライマーはイコロでは全く無理なので自分はあまり使いませんが、さすが街なか大通公園ですね。

 

つるバラ、
・剪定は枝先から、誘引は枝元から
・咲く枝を残し、咲かない枝を切り去る(当たり前)
・先ずはベーサルシュートを誘引して骨格を作る
・枝の流れに逆らわず誘引
・膨らませないでしっかり枝元から結束
等々。基本を皆さんで改めて確認してから進めました。

 

今年は、急遽担当職員が退職したたためどうなるか不安でしたが、やることは同じ。変に個性を出さず教科書通り、基本に則りやろうと何度も確認。
昨年からの新しい方もいるものの、やはり大通公園のボランティアはスキルが高い。
いつも思うが、あちこち連れ回したいくらいです(笑)。

 

つるバラは少し残ったものの、それを片付けて今日からは主役のブッシュの剪定。
多少枝折れはあるものの、自分が関わってからいちばん枝の歩留まりはいいかも。大雪の恵みですね。
今日もばんばん切りませう。

 

当たり前ですが、枝が残ればそれだけ時間がかかる。
来週からいわみざわ公園も始まりますが、どうなることやら。
でも、凍害枝を気落ちしながら切るよりよっぽど楽しい。
こうでなくっちゃ。

 

 

2022

4.9


日記

最後の雪

昨日の朝、この時期ですがうっすらと積もっていました。

最後の雪でしょうか。
札幌は朝からピーカンだったんですけどね。

 

ウサギはまだあちこちチェックしているよう。
新雪あれば動きが丸わかり、ですね。

 

昨日はパートの方々のスタート。
新たな方も数名加わり、今期は総勢14名。
今シーズンもよろしくお願いいたします。

 

今年は工藤付きの方を1名お願いしました。
楽しみで心強い限りです。

 

オープンへの準備が始まります。