イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2018

10.3


日記

新たな講座

昨日は道新文化センター札幌大通教室での講習、全6回の初回でした。
街なかでの講習は久しぶりかも。
12月まで月2回、今月から力業が続くので体と頭が保つかどうか…頑張ります。

 

語り部が同じなのであまり代わり映えしないと思いますが、今の自分の思いをいろいろ盛り込むようにしています。
新たな講座ではとくにそう。
このところ、バラの品種選定をしていたこともあり、北海道で使いたい品種の導入の困難さを感じていて、昨日も思わずそんなことを愚痴ってしまったかもしれません。
ご容赦ください。
(尚、定員30名は埋まり、今からの参加はできません。申し訳ありません。)

 

そんな中、一昨日は雨の合間に先日のオホーツクに続いてハマナシの採種へ。
まだムズムズしていて…そんな場合でもないのですが、どうにも腰が落ち着かない。
もうすぐ冬が来るとの本能でしょうか。
で、札幌から行きやすい伊達のエントモ岬とアルトリ岬へ。

 

何回か行ってますが、マウンド状になった砂浜のエゾノコウボウムギのコロニー、そのかたわらで頑張って咲いているハマナシ。
それを見るだけで、否、そこに身を置くだけで満足。
人間業ではないですからね。
ノイバラの大群落も確認でき、満足万蔵。
今年はこれが最後、また来年。

2018

9.29


日記

震源地の培養土

昨日はイコロの近くの堆肥屋に、イコロのポット用の培養土の打合せ。
毎年お願いしてますが、少しずつマイナーチェンジしています。
今回の出来は、さて、いかに!?

 

北海道の培養土の特徴は火山レキとピートモスでしょうね。
どちらもふんだんにありますからね。
もちろん堆肥類も種類豊富。
世界的に見てもこれだけの材料が地場もので賄えるのは希有なことだと思います。
パーライトなんかもかつては釧路や函館で生産され、奥尻島ものは最高級品とされましたから。

 

昔からできるだけ地場のものを使うようにしています。
赤玉土をベースにすれば安全でしょうが、関東ローム層の土を北海道で使うのは何ともな〜と思ってしまうわけです。

 

イコロの培養土でベースになっているピートモス、火山レキ、焼赤土は厚真産。
この度全国的にその地名が知れ渡りましたね。
ある意味、この辺りはピートと火山レキのメッカかもしれません。

 

基本的に火山が多く、雨が多く、植生が豊かだからこその産物と言えるかもしれません。
逆にそれらのことで自然災害も多い訳で、表裏一体と言える。
土のことを考えても今回の地震に思いを馳せてしまいます。
全てが繋がっているのですね。

 

2018

9.26


日記

北オホーツク

一昨日からオホーツクに来ています。
ハマナシ採種。
去年はあちこち行きましたが、今年は諸々ありで今回だけ。ムズムズしてました。

 

今回は北オホーツク、雄武町から北。
宗谷岬までとも思っていましたが、ハマナシ見ながらのドライブ、昨日一日だけの動きでは欲張り過ぎなので、一歩手前の猿払の海岸で雄武に引き返しました。
この辺りは札幌からの遠さでは根室、知床と双璧でしょうが、何もない感はどこよりも上かも。
それがいいのですね。
最北の宗谷岬から一本道を走るオホーツクラインはライダーには人気ですが、裏の日本海側のオロロンラインに比べると、より原始性を感じます。

 

クッチャロ湖のすぐ海岸側にあるベニヤ原生花園。
小清水から点在する、守られたオホーツクの原生花園では最北かもしれません。
エゾノカワラナデシコ、コガネギク、ヤマハハコ、エゾリンドウ、キタノコギリソウなんかとハマナシの絡みが絶妙で、花は少なくても十分楽しめる。

 

そのさらに北のエサヌカ原生花園。
確か昔は標識があったはずだが今は見られず、訪れるのは釣り人くらいでしょうか。
この辺から北こそが、手付かずの海岸が残る数少ない場面かもしれません。

 

そんな中に身を置くのが、何ともたまらない。
作られた場面とは全く別次元、古代から変わらぬ原生、原始たるものにこそ、霊景を感じるからなのかもしれません。

2018

9.21


日記

計画の月、考える月

このところめっきり秋っぽくなりましたね。
とくに昨日のような穏やかな天気の夕方の光にそれを感じます。
自宅近くのビルに囲まれた中通り。冷たさを少し含んだ光に、温もりを感じる光ももうわずかなんだな〜と名残惜しさを感じます。

 

少し前からデスクワークが続いています。
地震の後からずーっとかも。
諸々の計画ごと。毎年のこと、9月は計画の月、10月は実行の月、11月は冬囲い、いつものパターンですね。
10、11月は春と同様体を酷使することになるんでしょうね。
恐ろしいような気もしますが、体にとってはその前のしばしの休息かもしれません。
昨日もいわみざわ公園の職員には、10月から怒濤の日々になるから、残りわずかな9月はしっかり体を休ませておけと伝えましたが、自分にも言い聞かせているようなものです。

 

日常生活はほぼ地震の影響は表面上はなくなったように感じます。
納豆も牛乳もほぼほぼ手に入る、品薄は今はヨーグルトくらいでしょうか。
でも、とくに観光業界はかなり危機感を感じているんでしょうね。
知事自ら安全性を訴え、阿部首相も風評被害が大きいので北海道への観光割引を行うと。
うーん、気象庁ではまだ余震に注意と言っているし、電力需給も老朽化した発電所を再稼働しての綱渡り。
根本的には以前と何も変わっていない訳で、安全だから安心して来てよとはあまりに無責任と思います。

 

保存食を備蓄できる食環境が整ったとか、何があっても最低限の電気は賄えるとか、災害時の避難場所を改めて確保、周知を図るとか、その辺をしっかり伝え、その上でリスクはあるが来てくださいと言うのが筋だと思う。

 

不安を煽るつもりはないですが、経済的に縮小するのは致し方ないと思います。
危険を承知でこの国で、この地で生きていくのだから、そんな中で生きていく術を考えるべきだと。

 

植栽、どんな品種を使おうかなどと考えながら、諸々考えるこの頃です。

2018

9.14


日記

嵐の後

昨日は台風、地震の後での初めての岩見沢でした。

 

すっかり景色が変わっていました。
2m以上のめくれ上がった根鉢が造形物のように思え、将棋倒しのように倒れる木々。
ため息が出ました。
山の木々は悠然としているのに、いじくった場面の脆弱さを改めて感じました。

 

札幌の百合が原公園や豊平公園も然り。
台風の度に公園の危険性を感じます。
どこも広域避難所になっているわけですが、台風時はいち早く閉鎖すべきと思います。
いちばん危険ですから。

 

倒木を背景にして咲いていたルゴサのRoseraie de l’Hay(ロズレ ドゥ ライ)。
深い花色が妙に心にしみました。