イコロの森

工藤敏博の植物日記

2023.1.8日記

ORWELL’S ROSES


ご無沙汰しておりました。
もう正月も8日、松の内も終わりでしょうか。
遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。

 

行く所あちこちでコロナ感染者も多いのですが、幸いうちのスタッフは皆んな元気です。
中国では「まだかかってないの?」との会話が日常になっているようですね。
くわばら、くわばら。

 

例年通り他のスタッフはポット植えの宿根草の植替えを黙々と進めていますが、バラ苗もいつもなら輸入苗は2月入荷なのが全て昨年末に入荷しポッティング済み。
早いのはいいのですが、いちばん円安の時だったので複雑です。こんな時に限って早く来るとは…うーん。

 

雪かき、札幌もイコロも年末年始一度も無く珍しい年になりましたが、岩見沢方面は続きましたね。
夕張、ニセコ、音威子府(今年は何故か音威子府が気になります)方面などもかなりのようで、ハウス崩壊の話も聞き、昨年のこともあるので他人事ではありません。本当にご苦労様です。

 

楽させてもらっての年末年始はいつも通りの読書三昧。
その合間に家の掃除、おせち+日本酒、初詣など、個人的な年中行事もいつも通り。

 

その読書、正しく私事なのでどうでもいいことですが、昨日読了した『オーウェルの薔薇』。
逆順ですが自分は村上春樹の『1Q84』からジョージ・オーウェルの『1984年』に行き、そして本書でした。
全体主義に対する反体制の強いイメージがありますが、オーウェルが晩年の人生で最上位に置いていたのが意外にも庭づくり、庭いじり。それも植民地主義、囲い込み運動などを踏まえての庭への関わり。
今のガーデニングに対する痛烈な批判とも読み取れました。
ずーっと考えて来たことと一致するので非常に納得できました。
でも、決してバラ本ではありませんよ(笑)。

 

今年はどんな年になるんでしょうか?
相手(庭、植物)が同じなのでいつも通りかかるしかありせん。
いつも通りのことを淡々とこなす、先ずはそれが目標でしょうか。