イコロの森

工藤敏博の植物日記

2021.1.27日記

FFP2マスクとメルケル


写真のマスクは5層構造のKN95というマスク。
ドイツで欧州規格のFFP2マスクが義務づけになりそうとのことで、同等品を購入してみました。
(本当は米国規格のN95なのだが、入手できなくそれに準じた中国製。少し模造品臭くもありますが)
まあ確かに複層で薄いものより効果はありそうだが、どうなんでしょうね?

 

先行実施されたバイエルン州では、これまでのマスクや布マスクはNGになり反対も多いとのこと。
価格高いし、今までのはどうするのよ?ですよね。
実施にあたりまた罰金が科されるようだが、ドイツにいる姉曰く「ドイツ人は罰則が無ければ守らないが、罰則があれば守る」とのこと。

 

確かに欧米では日本と異なり「要請」は無意味でしょうね。
お願いされて従う日本人、真面目ではあるんだろうが、それよりもその裏にある同調行動、同調圧力を感じてしまって、それはそれで疑問ではある。

 

ドイツと言えば、昨年の第一波の折のメルケル首相の国民へのメッセージは高く評価されています。
自由でなかった旧東独出身であることを滲ませ、苦労して勝ち取ったその自由の権利を制限することは絶対的に必要な場合のみ正当化され、民主主義社会において決して軽々しく決められるべきではないと言い切り、その後に、しかし、それは今、命を救うために不可欠だと国民に訴えました。
いろいろあるだろうが、さすが物理学者、説得力のあるスピーチには感銘しました。

しかも、原稿にはほとんど目を落とさず、まっすぐに国民に向かって語りかけていました。

 

どこかの首相とは大違い。そのどこかの首相のスピーチ程度なら、今どきのAIロボットでももう少し説得力ある言い方できるなと思ってしまう。
自分の頭で、自分の言葉で語ってもらいたいものです。