イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.1.31日記

読書は続く


一月も今日が月末、1/12が過ぎ去ったわけですが、いつもながらこの1/12は早く感じます。
次の2/12はもっと早いのでしょうね。
2月が過ぎれば次は3月、いよいよ怒濤の日々に入るわけです。

 

ウチのスタッフも、山ほどの苗の植え替えやデスクワークを同時進行でこなしていますが、一つずつつぶしていくしかありませんね。
いつもながら体力勝負、気力勝負、自分も老体に鞭を打って絞り出さなければと思っていますが、年明けから周りの知人の訃報も続き、気持も山あり谷ありになっております。

 

そんな中、前にも書きましたが、この正月は年末からずーっと読書、読書で至福の時を過ごさせていただきました。
宮本常一漬けで結局6冊。植物関連以外は年末年始だけと思っておりましたが、その後も何故か南方熊楠ものを連読、まあ粘菌、生物学者でもあるので植物がらみではありますね。めちゃくちゃ面白かった。

 

その後、一昨日読み終わったのがデイビッド・モンゴメリー教授の「土の文明史」。
翻訳本なので訳者の言い回しに最初は少し戸惑いましたが、慣れるにつれどんどん引き込まれました。
この手のものは書き手の解釈が結論を左右するので、いつも懐疑的に読むことにしていて、あえて対論的なものも読むようにしていますが、これは科学的な事象からの考察でかなり説得力ありました。
世界の古代文明から現代までの土の歴史ですが、中には出て来ませんが改めて日本の土壌って奇跡的だと感じます。
土に関る身としては、この辺を理解しておくことは重要と思います。

 

その後は「土壌微生物のきほん」、誠文堂新光社のきほんシリーズ。
前にさらっと読んだものですが、改めて読み直しています。
「土の文明史」を読んだ後なのでリアルに理解できる。
きほんですがやや難解、これからも何回も引っ張り出すことになるんだろうなと思います。

 

次は同じモンゴメリー教授の「土の文明史」の続編的な「土と内蔵」かな。
本なんて読む暇あるかよの状況ですが、本があってひとつわかって、そして進むんですね。