イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.7.27日記

花切り三昧


昨日もイコロでバラの花切り。
この所天気と花の進みを睨みながら、後手にならないように作業に入っています。
放っておくと叱られますからね(笑)。

 

暑くなる前、ムシたちが動く前、早朝狙い。
昨日も夜明けから朝飯抜きで先ずは全体を薄く広く。
その後山ほど出る箇所を集中的に。
今のルーティンになっています。

 

昨日後半集中的にやったAlba Meidilandの花がら。
10株ほどですがカートいっぱいになりました。
すごい生産量ですね。

 

切る前の状態。
奥側の白山、手前はまだ保っているThe Fairy。

 

花切り後の画。
昨日一緒にやったMさん。
ありがとうございました。
一人なら十分1日かかってしまうので助かりました。

 

バラの花切り、もちろん一季咲きやハマナシなどは放っときですが、繰り返し咲きはやはり次の花を上げるためにはやった方がいい。
でも、理想はそのまま。
そんな品種もありますよね。

 

バラもやはり緑のかたまりが景色の中では不可欠。
満開の花で覆われるのは一番花の時だけですからね。
後は最後までぽつぽつと花を付ける、それが低木として他には無い訳ですが、あくまで基調になるのは緑のかたまりです。とくに庭の中では。

 

次に花が上がるような強い枝はしっかり切り戻しますが、それが見込めない弱い枝は、見苦しければ花がらは摘むが、そのままでもいい。
できるだけ緑は多く付けておきたいものです。
花を咲かせるためにはいっぱい光合成が必要になり、越冬にも有利になります。

 

バラ好きの方はどうしてもその株に集中して、あれこれいじくりがちになる。
皆さん真面目ですからね。
でも、引いて見て、その株が庭の中でどうすれば活きるのかを先ずはイメージするべきかと。

 

一昨日の岩見沢の講習でも話しましたが(マスクでやはり苦しく、頭の中冴えず失礼しました)、自分は花を切る株に対峙して、先ずはそんなことを考え、絶対その場面を今より良くするとの思いを持って鋏を入れていきます。
気合いですね(笑)。

 

この次の集中ものは遅咲きのThe Fairyでしょうか。
気合い入れて切りますよ。