イコロの森

工藤敏博の植物日記

2016.5.22日記

山菜採り


DSC03758昨日は道内各地で真夏日になった所もあるようで暑い日でしたね。
イコロも良い天気でしたが20℃ほど、暑過ぎずちょうどよい案配、相変わらずガーデン内で這いつくばっておりました。

 

ピークは過ぎたものの、まだまだ行く度に行き帰りの林道沿いに山菜採りの車が停まっています。
先日もイコロの敷地内でタランボを収穫している人と遭遇しましたが、ご遠慮願いました。
怪訝そうでしたが、当たり前ですよね。
私有地、枯れ木ばっかりが目立ってしまうし、山菜採りはエスカレートしますからね。
ガーデン内にもいっぱいネタがある。
ギボウシの若葉なんて、売るほど収穫できますから。

 

以前の自宅で庭の下草にクサソテツを植えていましたが、ある時近所のお婆ちゃんがせっせと幼葉を収穫していました。
唖然としましたが、「これコゴミだよね」って本人はいたって悪気がないよう。
「そうですが、だからって無断で採っていいのですか?」等々と会話が成立しなかった記憶があります。

 

個人の庭は当たり前ですが、日本には所有者のいない山林は存在しないのですね。
だから、許可を得ていない山菜採りは、厳密に言えば全て侵入罪や窃盗罪にあたるのです。
山の民、森の民が闊歩していた時代とは違うのですね。
どうにも山菜採りをする人は罪悪感のかけらもないようです。
「何が悪いのか」と堂々としている。
おおらかというか、太っ腹というか…

 

でも、先日居酒屋で食べたタランボの天ぷら、美味しかった。
やはり天然物は違います。
矛盾してますね、ごめんなさい。