イコロの森

工藤敏博の植物日記

2021.4.9日記

大雪の被害と恩恵


昨日は雪解け後初めての岩見沢でした。
昨日は毎年恒例、全株対象の凍害状況の調査。
全貌明らかに、ですね。

 

記録的な大雪、公園エントランスのハマナシ類も押しつぶされて枝もかなり折れています。
外周の株は一昨年切り戻したので被害ほぼ無し。
高さある大株仕立ては、やはりこれだけの大雪では難しいかもしれません。
そうなら大雪仕様にかなり切り戻しとなる訳ですが、それはそれで残念ではあります。

 

このプンゲンスは12月の時点で頭が折れたそう。景色が変わりますね。
あちこち枝折れがあり、昨日は担当者が細かく樹木類の被害状況を調査していました。
ため息出るでしょうね。

 

ヒバの垣根も辛うじて助かったものの、ギリギリセーフの状態。
囲い板はもちろん、鋼管竹、鉄筋、暴風ネットの単管さえ曲っており、今さらながら雪の荷重の凄まじさを感じました。

 

肝心のバラ園、まだ周辺に雪が残っていて、気持ち的には急かされないので少しは助かります。
札幌では早い所ではもう葉が展開してきていますからね。
でも、もちろん根曲りは折れ折れ。

 

数年前の大雪で鋼管竹にしたことがありますが、支柱立てや結束で2倍の時間がかかります。
ここ数年は根曲りでいけたのですが…
切り戻せるものは切り戻し、大株仕立ては鋼管竹か他の手を考えるか…
あるいは数年の一度の災難として割り切るか…うーん。

 

でも、枝の歩留まりはすこぶる良い。
ある程度株ができてきてから、今まででいちばん凍害は少ない。
12月に一気に積もったので、それが功を奏したのでしょうね。

 

昨日も冬のような寒さと強風だったので、今現在はPP巻きしたものは結束を一部外してヒラヒラの状態にしています。
見かけはだらしないですが、一気に外すと危険なので慣らしです。

 

これだけ枝が残ると剪定に力が要りますが、例年以上に見応えのある株が見られるかと。
大雪で皆さん大変苦労した訳ですから、そのくらいいいことなければ不公平ですよね。
今年のバラ園、期待できると思います。