イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.8.17日記

原生たるもの


少しご無沙汰しておりました。
世の中お盆、夏休み、自分もすっかり~モードにハマっておりました。

 

仕事がらいつものことです。
春から走って来ていつもここで抜きます。
とくに近年は体が保ちませんからね。

 

一昨日と昨日は、オホーツクの沿岸を走っておりました。
これもいつものこと、精神的には欠かせません。
手付かずの原生の中に身を置く、自分にはこれが何よりのリフレッシュになります。
そうなれば人の気配を感じる日本海側や太平洋側ではなく、必然的にオホーツクになるわけですね。

 

やはりハマナシのある海岸線がメインなのですが、今回は山の中にも足を運びました。

 

見てみたかった標茶のミズナラ。
林野庁の「森の巨人たち100選」に選ばれている巨木です。
推定樹齢は不明とのことですが、4、500年ものでしょうか。
針葉樹が植えられる前の落葉広葉樹林帯、原生の森をしっかりイメージできました。

 

日頃いじくり回す植物の中に身を置いているわけですが、それとは全く異なる植物自体が自然に作って来た空間。
その根源たるものを頭のどこかにインプットしておかなければ、日常的に植物とは付き合えないとさえ思ってしまいます。
だから年に何回か無性にそんな空間に身を置きたくなるのです。

 

自分のお気に入りの海辺はいっぱいあります。
お気に入りの森も増やしていきたいものです。
でも、そろそろまた頭を切り替えないと、ですね。