イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.2.11日記

休眠挿し


少しお久しぶりでした。
昨日のイコロも久しぶり。
ハウスの中でバラの休眠挿しをしていました。

 

冷蔵庫の中で保存していた挿し穂を、切り口を切り出しでくさび形に二刀切り、魔法の水に浸けてから挿し木、電熱マットの上にバットを並べて(黒いコードはそのセンサー)、新聞紙を上にかけ完了。いつもの手順です。
以前は3月にやってましたが、冷蔵庫の中でも芽が膨らんでくるので去年から2月にしています。
その後の置き場所は低温のハウスの中。今ならまだ頭寒足熱を保てます。

 

挿し木もそうだが、趣味の実生もそろそろやりたい。
タネは自宅の冷蔵庫で貯蔵してますが、デスクワークの合間にやろうかと。

こんなことって、数年先のことを見据えてのことですが、毎年やって続いていく(結果は山あり谷ありですが)。
先が見えなくなるととても続かない。

 

このところ他の体制のことで毎日悶々としていました。
先が見えたり、見えなくなったり、まだまだ続いています。
そんな人間にかまわず植物は生きていくわけで、それはそれでどちらも自然の流れに任せればいいのかもしれませんが、人間の都合を植物に被らせるわけにはいかない。
いろんな修正をかけながら、もがきながらも、人も替わりながらも、それが継続していく。
公園時代から植物の場面の継続性、大げさに言うなら永続性、そこに身を置き、それに関ること、それがこの仕事のいちばんの醍醐味と感じていました。
だから今、自分はイコロにいるわけです。

 

もう少し悶々としそう。
シーズンを控え、早くすっきり決着したいものです。