イコロの森

工藤敏博の植物日記

2021.9.10日記

不可欠要素


今日はまた気温が上がるようですが、昨日は雨模様、来期のバラのリストアップの最終的な取りまとめをしておりました。
来期もやはりお目当てのドイツからは断念せざるを得なく、気を取り直して他の国と国内ものとを睨みながら取りあえず完了。
毎度パズルのようなものですが、これで終わりではなく、欠品あればまたその次の手を練らなければなりません。

 

いつも同じことぼやいてますが、世の中どうしても新しい、目新しい品種に偏ってきているのは以前から変わりなく、定番たるものが極めて入手できにくくなっています。
そんなことで、毎年何とか自前でそんな品種を引っ張りたくて足掻いている訳です。

 

古い品種の自家増殖は法的にクリアーできるし、そんな品種は自根でもいけるものが多い。
で、この時期、毎年恒例の挿木。

 

先月末の羽幌から始まり、いわみざわ公園、そしてイコロ、今年は全て、いわみざわ公園に集結しました。全部で15バットほどでしょうか。
育苗ハウスがあり、何より毎日気にかけてくれる人がいますからね。
それ最低限不可欠な要素です。Sさん頼みます!

 

ちょうど今自宅で咲いている2品種。

 

イギリスPembertonのHMskのご存知‘Prosperity’と、フランスのRambauxのポリアンサの‘Perle d’Or’。
1919年と1875年の古い品種。
どちらも濃緑の葉にその花が引き立ちます。
ほぼシーズン通して咲いてますが、札幌だからでしょうね。
岩見沢でも中々苦戦しているし、イコロでは残念ながら保たない。
でも、こんな品種ですよね。

 

岩見沢でもイコロでもいける品種、そんな候補を親木としてストックしておこうと思うこの頃です。