イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.7.10日記

イコロのバラ


早朝のイコロ、昨日もあちこちエンジン音響かせていました。
刈払機での通路の草叩き。プラス、ブロワーで草飛ばし。
人がいない早朝に限りますね。気兼ねせず思いっきりできますから。

 

今は4時頃から明るくなりますが、昨日は濃密な霧でした。
この時期はいつもそう、釧路並みです。

 

レストラン前のスモークツリー。
霧の水滴が何ともため息ものでした。
写真巧みな方ならきっといい素材になるんでしょうね。
自分ははなから諦めていますが。

 

イコロハウス前のエゴノキ。
ほぼ終わっていますが、残り花にクモの糸、それに水滴。
これもいい素材でしょうね。

 

7時頃には霧が晴れて一変します。
早朝の2、3時間だけのスペシャルアワーですね。
昨日も知り合いの方に早朝ツアー今年はしないの?と問われましたが、いいかもですね。
4時か5時開園のスペシャルデー、自分付き合いますよ。
入園時のもぎり役に徹して案内は無し、この時間に言葉は不要ですから。

要検討。

 

ホワイトガーデンのパーゴラ。
Seagullはまだ頑張ってます。
やっと株ができ、早咲きのPolstjärnanの後がまにはハマってますね。
その対面が空いているので、さらに遅咲きのものが入ればもっと楽しめる。
White Dorothy Perkinsあたりでしょうかね。

 

そしてローズガーデン。
うん、昨日のKimさんのプログとダブりますが、Schneekoppeは今が盛り、Maria Lisaももう少し。
ハマナシ系=ハイブリッドルゴサ系のSchneekoppeと、ノイバラ系=ハイブリッドムルティフロラ系のMaria Lisaの絡み、この場面はある意味イコロのローズガーデンの象徴と思っています。

 

こんな場面で埋めたいと、今年もいくつか補植しました。
雪少なく厳しい冬、地力の乏しい火山灰性の土壌の環境下、しかも無農薬、堆肥投入だけの無肥料にも耐え得る、そんな環境だから締まった本来の自然樹形が維持できる、そう思っています。

 

地元紙にバラが咲いたと出たようで、昨日もたくさんの人がいらっしゃいました。
「バラが咲いていない」とのお叱りもあったよう。
うーん、確かに皆さんイメージする華やかなバラはないでしょうね。
でも、ハマナシもノイバラもバラです。バラ属の重要な原種。これらがなければ今のモダンローズは成立しない。根源的なものです。
それがイコロの環境に合うし、景色にも似合う。

 

今日はいわみざわ公園に出向きます。
派手やかなバラが咲いているんでしょうね。
頭切り替えます。