イコロの森

工藤敏博の植物日記

2016.6.20日記

雨の中のバラ


雨ですね。
こんなフレーズ、あちこちなんでしょうね。
蝦夷梅雨っぽいですが、厳密に言えばオホーツク高気圧の影響を受けての冷たい雨でもなく、日本海の低気圧の影響だから本来的な蝦夷梅雨ではない。
もっとも蝦夷梅雨自体、梅雨前線の影響ではないので梅雨ではないですがね。

 

そんな雨模様の天気の中、昨日の旭川の平間造園さんでの講習、一昨日のいわみざわ公園でのローズツアーも良い天気。
昔から自分のイベントはほとんど雨には当たらない。
典型的な晴れ男なのですね。
で、自分の仕事をしようとすると雨、どっちがいいのか…
公園時代からずーっとそうで、それを知っている小学校の教頭先生から運動会に招かれたこともありましたっけ。

 

どこも咲いているバラは雨に叩かれているんでしょうね。
一昨日のいわみざわ公園でのツアーは「工藤のちょっとディープなローズツアー」のサブタイトルでしたが、まだ本格的な開花前だったので必然的にマイナーものが中心になりました。
満開だったスコッツローズは見頃でしたが、それ以外の雨の合間のバラをいくつか。

 

Rosa californicaRosa californica、昔から好きな原種です。
グレイッシュな葉、交配親としても期待できます。
でも、何処其処に植えたように放置すると入り込めなくなります。
血だらけになる、先んじてそろそろ枝の制限が必要かも。
この後、八重咲きのplenaが開花。

 

Rosa moyesii続いて今だけもののRosa moyesii
これももっと交配種が出てもいいと思うんですが…
ヒップが楽しみ。

 

Cuthbert Grantそして、ツアーでもお話ししましたが、今咲いている中での自分の◎、Cuthbert Grant。
カナダのモーデン研究所のParkland Series Collectionの一品種。
Z3でこの花、香りは信じられません。
Prairie rose、Rosa arkansanaの血筋。
Rosa arkansana、実生からの株が百合が原公園のユリ園の中に入っているはずですが…

 

Morden Blush最後は今の主役かもしれないMorden Blush。
文字通り同じくモーデン研究所もの。
いつも言ってますが、嘘だろうのZ2。
60年代、70年代のモーデン研究所は際立っていたんですね。
今は無きですが…

 

今日もこれらは雨でうつむいているんでしょうね。
明日は岩見沢に行きます。
きっと上がるな。