イコロの森

工藤敏博の植物日記

2019.9.14日記

除草


相変わらずバラ頭のデスクワークが続いていますが、合間にやる自宅の除草やらがいい気分転換になっています。
机に向かうのが長続きしないのはガキの頃からと変わらない。

 

どこもそうでしょうが、今の時期の除草は今シーズン最後となります。
お疲れ様でした。
除草だけでなく、これからの作業は全て今シーズン最後かもしれませんね。
バラだって、今切った後はもう咲かない訳ですから。

 

自宅の裏口(正面玄関は現在閉鎖しているので実質的にこちらが玄関になっていますが)、ナツヅタやクレマチスで覆われていますが、今日はこの中のカタバミ狙いかな。

 

「雑草という言葉はない」との昭和天皇のお言葉は有名ですが、自分も雑草と一括りにして扱うのには抵抗があります。
小学校のグランドなんかでは全てが雑草でしょうが、自然界では地面や植物を守るいい地被植物になっている場合も多いですからね。

 

除草をしながら相手の草のこともいろいろ考える。
先ず敵を知る、ですね。
百合が原公園では、花壇内にあってはいけない草(雑草とは言いませんでしたよ)の写真付きの一覧を作っていましたっけ。
一年生と多年生の違いとか、切断して再生するかどうかなど。
そこそこによって種類も割合も違います。
そういうの、どこも管理上必要と思います。

 

一年草はとにかく種子量が多く、その種子寿命が長い。
昨日も抜いたシロザなんかは、種子生産量は1株当たり7万個、大株になると50万個の例もあるようで、しかも土中種子の寿命は数十年もあるそう。
どひゃーですね。タネを付けたら大変。
一方多年草はその再生力、栄養繁殖力にあります。
厄介なスギナやヒメスイバ、シバムギなんかですね。
オオバコなんかは頭刈っても余計勢いよく再生し、種子は濡れると粘着力を持ち人の足に付いて拡散する。
雨の後芝生の上を歩くだけで拡散させ、しかも踏圧は芝なんかよりよっぽど強い。芝生で広がるはずですね。

 

いずれにしてその生命力には感服せざるを得ません。
いつもそんな畏敬の念を持って除草してます。
除草、何よりも好きです。