イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.4.18日記

苦渋の選択


って言葉、この状況下ではワンパターンの慣用句のようになっていますが、まさにつらい選択でした。

 

イコロはご存知のように繁忙期でもそれほど過密にはならず、皆さんそれぞれお好みの場所、時間を楽しんでいただいています。
さらに、ご不便をおかけしていますが、公共交通機関はなく、皆さんお車でいらっしゃいます。
そのことから、正直、現下の危険はあまりないかと思っています。
いや、むしろこんな状況だからこそ、植物や庭を通して皆さんの心に少しでも慰めを与えられる場所であるとも思います。

 

ですが、あまりにその目に見えない危険性が未知数であり、数は少ないものの皆さんや我々スタッフの接触回数は確実に増加することになります。
とくにオープン直後のGW中は、例年楽しみにしていただいた皆さんのご来園は多くなります。
そんな中で、様々な予防措置を講じ、利用区域を限定したとしても「安全ですよ、楽しんでください」とは言い切れず、このような判断をさせていただきました。

 

全く先が読めない状況ですが、植物たちは確実に春の目覚めを始め、光を受けて一気に葉を展開しつつあります。
そんな姿を見ていただけないのは本当に残念ですが、シーズン中その時々で変わる様はその時々だけの魅力があります。

 

GW後の7日には、少し変則になるかもしれませんが、ぜひオープンさせたいものです。
その際には改めてご報告させていただきます。
長いシーズンはこれからです。
体調に合わせて、ご都合の良い日に是非お越しいただければと思います。

 

「良い日は巡ってくる、また会いましょう」

ご自愛ください。