イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.9.12日記

羽幌の夕暮れ


昨日の日没直後、羽幌のホテルの部屋からの画。
こんなレコードジャケット、どこかで見たような…ECMの何かだったか…思い出せない。

 

写真ではかなりの遠景ですが、天売、焼尻の島もはっきり見えました。
風もなく穏やか、あれだけのことが起きた後とは思えない。
自然の下では、人はそれにおののいたり崇めたりするしかないのですね。

 

昨日から一泊。
予定通りなのですが、こんな時ですからどうかなと思っていましたが、現地は通常通りなのでお願いしたいとのことで実施。
これからの作戦会議、役場と管理の担当者と現場を見ながらいろいろ話しました。

 

3日前の真狩村、空の庭でのマルシェも予定通り開催。
自分もこれまでとこれからの庭について語らせていただきました。
最初に参加してくれていたサポーターのお婆ちゃんたちとも会うことができ、楽しいひと時でした。

 

町や村に住む人は、街に住む人より強く逞しいと感じました。
何につけても自然が一体ですから。
街に住む者はそれを忘れている。今回のようなことがあってもすぐに忘れる。
少ない物に人が集中、長蛇の列。「一人一本限り」なんて張り紙がなければ我先にと早い者勝ちで山と買い占めるんでしょうね。
そんな光景を見たのが今回いちばんショックなことでした。
3.11で何も変わっていなかったんだと改めて感じました。

 

ドイツに住む姉の言葉を借りれば「日本は、人が生きていくには非常に不適切な国」と、確かにそう思います。
非常にリスキーな国であることには間違いありません。
だからこそ、他とは違う生き方を模索しなければならないはずです。
いろいろ考えるこの一週間でした。