イコロの森

工藤敏博の植物日記

2019.6.18日記

禁じ手


昨日は千歳の個人邸での作業でしたが、風強く寒かった。
札幌に戻るともっと寒く、6月後半の最高気温としては17年ぶりに低かったそう。
何か極端で、弱った体、ついていくのがキツい。

 

札幌では早くもあちこち満開のバラが目に入ります。
そんな中、昨日の帰りに目に入った北区のお宅のノイバラ。

 

少し終わりかけでしたが、5mほどのイチイを覆っています。株張りも8mほど。
全く自由奔放な状態で、満開時はさぞかし見事だったでしょうね。

 

イチイは苦しげで、公園なんかでは生木につるものは禁じ手ですが、ノイバラにとっては最高の足がかり(手がかりか?)でしょうね。
人工的な構造物や枯れ木ではこうはいかない。
葉の付いた生木だからこそ、いい足がかり(手がかりか?しつこいですね)になっているんですね。
まさしく自然樹形です。

 

昔から講習会なんかでよく使っている写真。
ドイツの某庭園のVeilchenblauとKiftsgate。
こちらも生木を完全に覆っている状態で、禁じ手もありかと思ったものです。
ある意味ランブラーのあるべき姿で、人の手での誘引ではこうはならない。

 

—————–

 

Jimmyさんのブログにあったイコロのドローンの映像。
かっこいいですね。

 

撮影者のIさんは室蘭で建設会社を営まれていて、趣味が高じて産業用ドローン事業部も立ち上げています。
あちこちのガーデンの撮影は趣味の世界のようですが、庭を対象としているだけに視点がすばらしい。
緑の豊かさにため息が出ました。

 

また季節を変えて是非お願いしたいものですが、芝生がイマイチなのが気になりました。
良い状態にもっていくよう頑張ります!