イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.4.1日記

消えた隣家


昨日も暖かったですね。
全国的にですが、北海道もサクラが早そうです。樹々の芽もかなり膨らんできました。

昨日は久しぶりに一日札幌でデスクワークでしたが、このところ家にいると毎日振動で毎日地震状態でした。

 

隣り、大きな家があったのですが数日前にすっかり更地になりました。
我が家がスカーンと丸見え、少し恥ずかしい。

 

これは一週間くらい前の解体時の様子。

 

自分の幼少期には、かつての北海道有数の大企業であった北炭の倶楽部として使われていた建物で、黒塗りの車が夜な夜な集まっていた記憶があります。
その後、北炭が解体した後は地元の土建屋の社長宅となり、古い建物を修繕を重ね維持されていました。
今は少ない瓦屋根の大きな家でした。
その社長が数年前に亡くなり、跡継ぎの息子は近くのマンション住まい、高齢の奥様が一人で住んでおられました。
どこも同じ、雪の処理や家の維持を高齢の女性一人で維持していくのは限界だったようで、一ヶ月前くらいについに家を手放し近くのマンションに移っていかれました。

 

前庭には、よく手入れされた門かぶりの五葉松やら年代物のイチイやらがあったのですが、家屋の解体の前には、はさみ、つかみができるグラスパーの大型ユンボでバッサバッサと庭木を掴み切り、あっという間に更地になったわけです。

 

この辺りはどこも同じですが、すぐにマンションが建つとのこと。
ますます我が家は囲まれ、見下ろされ状態になります。

 

隣りの高い庭木もなくなり、カラスの巣作りで我が家が狙われるのが明らかなので、昨日は合間に木に登り、狙われやすい車枝を少しさばきました。
カラスも住みにくくなりましたが、自分たちもいつまでここで踏ん張れるか。
少し寂しくはあります。