イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.7.19日記

最北のバラ園


やっと雨から解放され、昨日は羽幌へ。
すでに花見に行った方々から「良い状態だったよ」と聞いていましたが、その通りでした。

 

目にも鮮やか、雨続きだった影響も全く見られず、よく手を入れています。
刈込み風の仕立ては自分の意図ではありませんが、まあ管理者の嗜好、都合もあるので目をつぶります。
何よりも各株の勢いが感じられたので、満足万蔵。

 

おそらく今のいちばん人気はこれかと。

 

フロリバンダのCordula、黒葉に濃い朱赤の固まり。皆さん、この前で足を止めていました。
Kordesの1972年作出、花粉親はEuropeana、Z4でEuropeana以上の期待をしてドイツから輸入しました。
今はKordesも取り扱いなく、これだけの生育が見られるのは羽幌だけかもしれません。
こんな品種結構あります。Eutin然りですね。所変われば品変わる、否、所変われば育ち変わる、でしょうか。

 

中央部のHTも、ほぼ目線で開花、こうでなくっちゃ、ですね。
昨年秋に園路補修が施され、チップ舗装からアスファルトになり、各花壇は縁石でしっかり仕切られました。利用者にも管理上も好評とのこと。
アスファルトの色みが少し味気ないですが、まあ使いやすいのが何よりですね。

 

はぼろバラ園、1998年オープンですから、来年は20周年なんですね。
開設前から試験栽培、町議会での説明などを行い、軌道に乗ってから少し離れていて、10年目くらいにかなり生育が低下し、再び立て直しを図って今に至ります。
山あり谷ありの20年、ほんとにバラ園ってデリケートだと感じます。

 

昨日も役場の若い担当職員に話しましたが、細部の詰めとか、構造物や背景の扱い、休憩場所の確保等々、まだまだやるべきことはあります。
日本最北のバラ園、これからも進化を続けてほしいものです。