イコロの森

工藤敏博の植物日記

2022.2.25日記

崩壊


18日からハウスと雪ばかり。
もう一週間になるんですね。

 

札幌の自宅、今はすっかり除けましたが、もっとも荒れた2、3日前の様子。
南側の窓の半分以上埋まり、今シーズン4回目の排雪でした。
21、22日と街中でも終日ホワイトアウト状態。積雪よりも嵐の吹き溜まりで難儀しました。

 

その低気圧、正しく高速道央道に沿って石狩湾から札幌を通って千歳方面へ流れ、間断なく雪雲が発生。
恵庭、千歳は記録的な大雪となり、イコロはどうにかかすってくれとの願いも虚しくとどめを刺されました。

 

妻面は歪みながらも辛うじて残っていますが、中央部はほぼ全ての屋根が崩落しました。
・・・・・
言葉がありません。

 

自分がイコロを受ける前からの施設ですが、当然積雪地では無理と言われる連棟ハウス、いろんな思惑があっての決断だった思います。
当時、外から見ていた自分は懐疑的でしたが、作業性は抜群なので、さすが少雪地だなと思っていました。
自分が受けて10年。数年前から雪質、積雪量の変化、部材の経年劣化もあり、ここ数年間はヒヤヒヤでした。
冬を迎える前にこの状態を想定するべきだったとの後悔もありますが、フィルムなど補修すれば何とかなるかなとも思っていました。10年以上も保ってくれていましたから。

 

今まであちこちで2桁以上のハウスを管理して来ましたが、潰したのは初めて。
単棟ハウスならいろいろ手があるが、排雪の足場もなく、雪を乗せているしかない連棟ハウス、崩落が進むのを見守るしかありませんでした。

 

明日からは今度は異常な暖気、一度プール状態になりそう。
まだまだ危険なので、その後に全貌が確認できると思います。
その後、救えるものはできるだけ救いたい(バラはほぼ全滅でしょうが…)。
変な話、ハウスより中にあった植物がショックです。
皆んなで冬中手をかけてきたものが無に帰す、それが何とも虚しい。

 

でも、落ち込んではいられません。
栽培ハウスはイコロの生命線、何とか善後策を探りたいと思っています。

 

辛うじて崩落を逃れて別場所に移動した鶏と羊。
昨日また赤ちゃんが誕生(前回のとは親も赤ちゃんも違います、同じに見えるでしょうが)。
こんな時にかよ~、とも思いますが、いろいろ考え混乱寝不足の頭は癒されます。