イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.9.26日記

北オホーツク


一昨日からオホーツクに来ています。
ハマナシ採種。
去年はあちこち行きましたが、今年は諸々ありで今回だけ。ムズムズしてました。

 

今回は北オホーツク、雄武町から北。
宗谷岬までとも思っていましたが、ハマナシ見ながらのドライブ、昨日一日だけの動きでは欲張り過ぎなので、一歩手前の猿払の海岸で雄武に引き返しました。
この辺りは札幌からの遠さでは根室、知床と双璧でしょうが、何もない感はどこよりも上かも。
それがいいのですね。
最北の宗谷岬から一本道を走るオホーツクラインはライダーには人気ですが、裏の日本海側のオロロンラインに比べると、より原始性を感じます。

 

クッチャロ湖のすぐ海岸側にあるベニヤ原生花園。
小清水から点在する、守られたオホーツクの原生花園では最北かもしれません。
エゾノカワラナデシコ、コガネギク、ヤマハハコ、エゾリンドウ、キタノコギリソウなんかとハマナシの絡みが絶妙で、花は少なくても十分楽しめる。

 

そのさらに北のエサヌカ原生花園。
確か昔は標識があったはずだが今は見られず、訪れるのは釣り人くらいでしょうか。
この辺から北こそが、手付かずの海岸が残る数少ない場面かもしれません。

 

そんな中に身を置くのが、何ともたまらない。
作られた場面とは全く別次元、古代から変わらぬ原生、原始たるものにこそ、霊景を感じるからなのかもしれません。