イコロの森

工藤敏博の植物日記

2021.12.13日記

冬囲い番外編


まだ暗いですが、札幌は今日から積雪ありになりそう。ついに来ましたね。
とくに岩見沢ではもっと積もりそうなので、昨日は急遽バラの休眠挿しをする穂木の採穂としました。
あまりに積もると目的の株まで行き着けませんからね。

ぎりぎりセーフのタイミングでした。

 

夏の終わりに緑枝挿しはしたものの、ルゴサやコルデシーなど耐寒性品種は、冬の休眠挿しの方が歩留まりが高まります。
先ずは冷蔵庫で冷蔵貯蔵、その後来年2月頃に挿し木をしてじっくり発根を促します。
それはその頃にまたご報告できたらと。

 

バラ園のバラはばたばたと冬囲いを進めましたが、その後あちこちさらに補強がなされていました。
その冬囲い番外編。

 

先ずは駐車場横のツクシイバラなどの箱囲い、全12箇所。
ウレタン内張りのコンパネ囲い。
数年前から徐々に増やしていき、仕様も改善されています。

 

正面入り口に新たに設置された2箇所は従来より大型。
こちらはつるバラの植え位置に合わせての菱形。

 

言い出しておいて何ですが、何とも仰々しいですね。
いろいろ試してみての結果ですが、新たな巻き物資材の組み合わせなど、今後の改良に期待したいものです。

 

いつもミッキーに狙われる箇所にはネズミ返しが設置されていました。
従来は株ごとに大型のプラ鉢やPPを埋め込んだりしていましたが、効果と手間考えれば花壇全体を囲んでしまおうとのことに。
定番通りファイロンの波板切断でもと話していましたが、いい資材を見つけてくれました。
水田とあぜ道との間仕切りに使う畔(あぜ)板とのこと。
厚みもしっかりとあり、これ使えます。しかも安価のよう。
鼠色っていうのが何ともそれらしい。

 

整形花壇の山側には防風ネットを設置。
これは数年前からしてますが、以前は丸太を組んでいたのを単管組みに改良。
山からの颪(おろし)の防風と、雪の恵みを享受するための雪の飛散防止には効果絶大です。

 

時間があったので、帰りに駅前など公園外の7箇所を見て来ました。
全てしっかり冬囲いがなされていました。

 

そのひとつ、今年植栽した街路樹代わりのつるバラ。
これも公園同様ウレタン内張りのコンパネ囲い。
色味や仕様などインダストリアルデザイン的には改善の余地ありですが、先ずは半端な除雪量じゃないのでどうなるか?です。

 

それにしても、手間かかってますね。
市の花をバラにしているからこそできることとは思います。