イコロの森

工藤敏博の植物日記

2017.8.18日記

マルチング完了


昨日はイコロでしたが、行き帰りの高速の様子はまだ平常時と少し違い、お盆の影響でしょうか。
木、金を休んでしまって10連休なんて話も聞きましたが、ってことは今度の土日はまたUターンラッシュでしょうかね。
10連休なんて自分なら職場復帰はできないかもしれません、まあ関係のない話ですけどね。

 

そのお盆中、イコロはもちろん、他でも除草三昧でした。
合間に行った墓参りでも、自宅でも。
目標にしていたイコロのローズガーデンも無事終了。
パートの方々も頑張ってくれました。感謝です、ありがとうございました。

 

で、昨日は心置きなくマルチング。

 

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これで冬までほぼ除草は必要ありません。
できる限り気合いを入れて宿根草雑草を抜いたので、かけてしまえば明発芽が多い一年草雑草はかなり抑えられます。後で出て来るだろう宿根草雑草もモヤシで抜きやすい。
どこでも、とくにバラからみの場面ではマルチングは必須としています。
でも、この前処理、徹底除草が前提です。過去にこれを端折って痛い目にあってますからね(もう時効かな、すみません)。

 

講習会でいつも語るマルチングの7つの効用(最近は括弧付けを加えて8つの効用としてますが)は下記の通り。
• 地温上昇の抑制
• 土壌の保湿
• 表土の固化回避
• 土壌改良
• 病害の予防
• 雑草の抑制
• 景観の向上
• (冬期:根の凍結回避)
ですね。
雨の多い本州暖地(今年はとくに多いですね)では、過湿や害虫の発生源などの危険からデメリットも大きいかもしれませんが、北海道では欧米同様使えます。

 

ただ、なかなかいい材料が見つからない。
多くあるのは製紙用と同様の切削チップ、園路舗装材としてはいいが、理由は長くなるので省きますが、どうにもあのペラペラものは使いたくない。
今回使ったのは針広混交の粉砕チップ。

 

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6月に入れた真狩産のもの。自分にとっては宝の山に見えてしまいます。
中心の部分はかなり醗酵が進み、昨日も湯気出るほどで、雨模様の昨日は触っていて温かくて気持よかった。
ほどなくいい腐植になるでしょうね。
窒素飢餓も懸念されますが、春先に入れた馬糞堆肥が効いてくれるし、腐植化が進めばやり繰りできます。
講習会で話している「2層構造(下層:腐植層、上層:未分解層)の維持」ですね。
4cm厚、計算上は3年は保ちます。

 

昨日も案の定、チップ中のカブトムシを慌てさせてしまいましたが、これからいっぱい微生物が増えて活躍するでしょうね。
裸地は不自然、自然に倣え、です。