イコロの森

工藤敏博の植物日記

2022.5.14日記

バラ園のライラック


結局お湿り程度の雨でした。
一度たっぷり降って欲しいものですが、またしばらく雨はないよう。
そろそろあちこち補植などしているので、期待してたんですけどね。
昨日行った大通公園も然り。

 

12丁目のバラ園、今はライラックが真っ盛り。
外周部とは別に中央部に4品種が植えられています。

 

いちばん花付きよく育っているSyringa × hyacinthiflora ‘California Rose’。
オニハシドイ(S. oblata)とムラサキハシドイ(S. vulgaris)との交雑種S. × hyacinthifloraの1品種。
品種名通りアメリカで作出された品種。
甘い香りでお腹いっぱいになりました。

 

その他の3品種はフレンチライラック。

 

S. vulgaris ‘Krasavitsa Moskvy’。
品種名クラサヴィトゥサ モスクヴィは「モスクワの美しさ」の意。
舌噛みそうな品種名なので、一度覚えると忘れない(笑)。
ロシアもライラックの育種が盛んな国のようですが、この状況下では複雑。
「モスクワの美しさ」って言われても…。

 

S. vulgaris ‘Firmament’。
本家フランスの品種。
フィルママンは「大空」の意。そんな花色ですね。
5弁のラッキーライラックも見つけることができました。

 

S. vulgaris ‘Sensation’。
オランダの品種ですが、その特異さから一時期人気ものでした。
ある意味オランダらしい品種。

 

乾いた空気の北国でこそライラックが似合います。

梅雨空には似合わない。
でも雨も欲しい。