イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.1.23日記

グラスウール巻き


札幌は一昨日結構降ったので、気象庁のデータでは今朝現在28cmの積雪。
昨日行った岩見沢も28cm。どちらも今のところほぼ同じとは驚き、やはり例年とは全く違います。

 

それでもやっとバラ園の株はほぼ雪が覆ったので、スタッフも少しは安堵したでしょうか。
昨日は深雪をラッセルしなくてもいいので、今のうちにオールドローズの交換株にマーキングしてしまおうと実行。
例年ならとても行けないんですけどね。

 

オールドローズは別ですが、メインのブッシュローズの多くはこの冬は株倒しを行いました。
一昨年一部実施して、枝がほぼ助かったのを受けての選択。
だいぶ昔は一般的だったものの、やはりどこも根頭がんしゅ病の発生が顕著になり、何とか立たせたままでと、もがいていた訳ですが。

 

この冬は倒しましたが、それでもこの冬はいつまでも雪が被らないのでヒヤヒヤもの。
さらに若い株はいいとして、老株の根を切ったことがどう影響するか。
やっぱり立たせたままで何とかならないかと、行く度にスタッフといろいろ話します。
スプレーや掛け物いろいろ、やっぱりゴアテックスだよね等々。

 

で、昨日の作業。
徹底的に巻いてみて蒸れるかどうか試してみようと用意したのがグラスウール。

 

取りあえずホームセンターで2種類見つけてきてもらいました。
100mm厚ですが、50mmあればその方がよかったかも。

 

対象株は倒していないHT、KordesのGräfin Diana。

 

PPを取ると全然枝が傷んでいなく、さすがですね。
HTでは最強と思います。さすがADRものです。

 

枝を強固に結束、それにグラスウールが引っかかるので先ずはネットを巻き、その上にグラスウールを巻きました。

 

枝先までグラスウールで覆い、さらにその上からグラスウールが濡れないようにタイベックを巻きました。
安いジェネリックものも使ったことありますが、保ちが悪く、やっぱりタイベックだろうと、少し高いが新品タイベックを準備してもらいました。

 

完成の画。
暖かそうですね。
暖か過ぎて蒸れないか?それが今回の試験の目的。
外すのはいちばん最後にしてみてどうなるか?です。

 

おそらくGräfin Dianaなんかは、何もしなくてもどんな冬でも枝は保つとは思います。
そんな品種がいちばんですが、あれやこれやがありますからね。
作業も楽だし、費用も呑み込めるなら、モノを選べばやれないことはない。

 

今に全体にハウスかけてしまおう、なんて言い出すかもしれませんね(笑)
そんな特異な話ではあります。