イコロの森

工藤敏博の植物日記

2022.8.13日記

生き物の本能


お盆ですね。
自分も昨日は墓参り。
大きく育ったドウダンツツジの刈込みやら除草やら。
やってることはいつもと全く変わらない(笑)。
でもやはり気分はさっぱりするものです。

 

一昨日のイコロでのモミジガサ(Parasenecio delphiniifolius)。
少し蒸し暑かったですが、樹林の中で白花が目を引いていました。
立ち姿がいいものです。

 

あちこち個体が見られますが、群落状になっているのは数年前に混み入った樹木を間引いた所だけ。
適度に光が入り込み、モミジガサにとってはいい環境になったんでしょうね。
こんな群落はなかなか人の手では作れない。
暑い時期には救われる思いがします。

 

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いつも買い物に行くマルヤマクラス周辺、山の方の各病院への送迎バスの発着場所になっており、昨日もそうだが、それを待つ人の長い列ができます。
見ているとほぼ皆んなスマホを見ている。ほぼ例外無しで。
今はどこでも当然かもしれませんが、どうにも自分には異様な光景に見えてしまいます。

 

自分は外に出れば、いつも「今日の雲は動きが早いな」、「あんな建物あったんだ」、「あの街路樹弱ってるな」、「あのおじいちゃん大丈夫かな」やらやら、季節や時の変わり、人物観察などに忙しい。
とても小さな画面の世界に入る暇は無く、もったいないなと思ってしまうのです。

 

逆らいようのない流れでしょうが、リアルにものを見て感じることは、生き物としての本能的なものと思うのですが。。。
お盆の戯言でした。