昨日、打ち合わせの為行った伊達。約束の時間より少し早めに到着したので、以前施工させていただいた庭を見てきました。
フクシア(Fuchsia magellanica)や、カリオプテリス(Caryopyeris x clandonensis)がすごくよく成長してます。イコロよりもずっときれいでうらやましいです。
Caryopteris x clandonensis ‘Heavenly Blue’ (カリオプテリス クランドネンシス ’ヘブンリー・ブルー’
ペニセツム(Pennisetum alopeculoides)や、セダム(Hylotelephium spectabilis)との組み合わせはレストランガーデンでもやってみたのですが、こちらでは、カリオプテリスが冬越し出来ませんでしたね。マルチングしたほうがよかったですね。きっと。今度はドライガーデンに植えてみようかと検討中です。ぜひイコロでも成功させたい。
ちなみにちょっと小さく見える黄金葉の品種はCaryopteris x clandonensis ‘Hint of Gold’ (‘ヒント・オブ・ゴールド’)。葉に香りがあって、葉と花色のコントラストも良いのですが、こっちの方が生存率がやや低く、数株植え直してもらっていますよ。
フクシア(Fuchsia magellanica)とギンフミズキ(Cornus alba ‘Elegantissima)。赤い花と赤い茎でイギリスっぽい組み合わせだなーと思っています。それにしても、フクシアの花数がイコロに比べると断然多い。うらやましぃ。
改めて、苫小牧、特にイコロの条件との違いを感じました。もちろん、愛情をもって管理してくださってる施主さんに感謝。
次に伊達に伺う時は、ぜひ他のお庭にもお邪魔したいです!
昨日は日高へ。
現場の花壇の一角。
気に入っている組み合わせです。
カルーナとモンタナマツ、グラス(Molinia caerulea subsp. caerulea ‘Moorhexe’)とコルヌス(Cornus alba ‘Kesserlingii’)。
ヘザーと常緑針葉樹、グラスとカラーバークのドッグウッド。ウィンターガーデンの定番って感じですが、雪が降る北海道では積雪までしか楽しめません。カルーナは「花が咲き終わったら刈り取る」が、まあセオリーですが、こうして花ガラを楽しむのもアリですね。コルヌスも葉が落ちてからのカラーバークが真骨頂ではありますが、紅葉も美しいのがミソですね。特にこれは渋いっすね。この、‘ケッセルリンギイ’は黒っぽい枝がかっこいいですが、強剪定は禁物。成長が緩やかではありますが、樹形は大変きれいです。でも、イコロの森のオータムボーダーに植えたものは随分枝が伸びていてびっくりします。
そしてグラス。
モリニア ‘ムーアへクセ’(Molinia caerulea subsp. caerulea ‘Moorhexe’)
こちらも成長はゆっくりで植栽4年?くらいでようやくここまでになりました。同じ場所に植えたススキ(Miscanthus)はご存じの通りぐんぐん大きくなるので、今ではコルヌスや他の花木を押しまくってます。株分けしないと。そう考えると、最初はちょっと寂しかったけど、管理も楽だし、見た目もスッキリののんびり成長する種類は使いやすいですね。この‘ムーアヘクセ’は大きくなりすぎず、倒れにくく、穂のスマートさもカッコ良いのでお勧めです。同じく海岸の町、伊達に植えたものはもうちょっと成長が緩やかに見えますが、日当たりの関係だと思います。日当たり良い方がいいですね。
さて、この時期の北海道のドライブと言えば、これ。毎年言ってますが、やっぱりいいです。
道路わきの法面。アスターとミスカンツスのコンビネーションは秋を盛り上げますね。ここに、アワダチソウやハギの黄葉の黄色がポツポツしてるのも良いですが、個人的にはピンク~紫のグラデーションにベージュ、っていうこんな感じの方が哀愁があるような感じがして好きです。この時期はドライブ中、ほとんどこんな景色がずっと続くわけですから、ほんとうに素晴らしいです。
ようは、野菜のポタージュってことです。今週末のスープ。
にんじん、じゃがいも、セロリのスープです。
明日も明後日も500円です(パン付)。ガーデン散策の後に、すこしあったまって帰ってください。撮影後、試食と称して、青空のもとで頂きました。最高。
さて、ボーダーでは薄い紫色の花がたくさん開花しています。
映っているのは、左上がアスター(Symphyotrichum)、右下がコノクリニウム コエレスティヌム(Conoclinium coelestinum)です。どちらも淡い花色が真ん中のグラス、パニクム ウィルガツム(Panicum virgatum)とよく調和していると思います。この二種の花は随分前からボーダーにありますが、毎年きちんと楽しませてくれます。今朝、札幌に向かう道中、「道央道の法面にはユウゼンギクが少ないねー」と話していました。いつもはあったような気がするのですが、気のせいでしょうかね?ともかく、ここのアスターはいつもより大きく、花数も多いような気がします。
パニクムは、雨の重みでグタッと倒れたようになりますが、乾けばこれくらいは十分に戻りますので、倒れたものもそのままにしておけばよいと思いますよ。ふぁさ~っと穂と葉が広がって柔らかい印象です。
では、週末、お待ちしています。ぜひスープお召し上がりください!
今週末のスープは「3種の野菜とサーモンのスープ」です。
今回の食材は大変贅沢。
浜中町産のサーモンと網走産のキャベツ。そして北あかり。牛乳や豆乳も入っていますがもちろん北海道産。北海道の人のやさしさと思いやりがいっぱい詰まって成立したスープです。道外出身者の私たちにも染み渡ります。
数ヶ月頑張ってきたスープ作りも残りわずか。大変勉強になりました。料理についてはもちろんですが、食材の調達や、提供方法ほか、なにもかもです。
来週は、「おとなのあきじかん」ということでスペシャル版、スープ部の集大成となるメニューですがその前に、こちらをご賞味ください。食材をご提供いただいた皆さんのやさしさがいっぱい詰まっています。
遅くなりましたが、おとなのあきじかん、秋の庭と映画とウィスキー、楽しんでいただけましたか?
自分たちが一番楽しんだという噂もありますが、来てくださった方、ご協力くださった方、どうもありがとうございました。
それから、先週の日曜日はPLANT LAB. も最終回でありました。宿根草の冬支度の話。一言でいえば刈り込んで雪を待つ、だなと思っていたのですが、改めて話す内容を考えていると、伝えたいことは結構ありました。
そんな感じで、こちらも皆さんにお話しすることで発見したり、理解を深めることが出来る良い機会でした。半年間、お付き合いくださりありがとうございました。
イコロの森の2016年シーズンはあと一週間ほどで終わりです。紅葉も進み、秋は深まっています。山の紅葉と庭の秋は少し雰囲気が違います。お時間あればぜひ、遊びに来てください。