お客様の所での作業が続いています。樹木の剪定は、本来はその樹種に適した季節がありますので、継続して管理に入らせていただいている庭ではそのようにしますが、突然剪定を依頼された場合、「え、これから咲くのに、いいんですか?」ということが、結構あります。樹木のタイミングと、私たちのタイミグが違う場合はしょうがないです。「切りたい時が、切り時」というのもあるのです。
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そんなときは剪定した枝を頂戴してしばらく自分で楽しませてもらっています。去年はスモモの枝を楽しみましたが、今年はこちらです。
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かっこいいバケツがあればよかったですが、ないし、今は休園中。自分たちだけのお楽しみなので、よいでしょう。本当は数本、家に持ち帰ろうと思ったけど、作業中、軽いアレルギー症状が出てしまったので、自分ん家に飾るのは危険だなと。
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ポットディスプレイのスイセン。
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これは園芸種で色も鮮やか、ちょっと花も大きめに見えますが、Narcissus bulbocodiumを見ると、イギリスの春を思い出します。まだちょっと肌寒い感じの。鳥の鳴き声も聞いていると、ほんとそのままフラッシュバックします。あの時いいなと思ったのと同じ空気感のなかにいるんだなーと、よかったなーと思います。
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バタバタとしておりましたが、今日はようやく一息ついて、本拠地でじっくり、事務仕事。明後日からはまた現場が続きます。
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久しぶりにカメラを持って庭へ出ました。やっぱりカメラ買いたいなあ。ええやつ欲しいなあ。
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色々咲いてますが、やっぱりこういうのが好きです。
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そして
フキがかっこよすぎる。
ホワイトガーデンの中央のつるバラ ‘ポールファーナン’が満開です。
背景の森がやはりいいんですよね。イコロの森は。
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今年は、ほんの少しでしたが、剪定にも参加させてもらえたので、開花の喜びも増しています。楽しいな。
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花はこんな感じで。いいですね。
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ローズガーデンは見ごろが続いています。雨も少なく、花もよい状態ですので、明日からの週末もぜひ、お待ちしています。
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ホワイトガーデンでは今年はノリウツギがたくさん咲きそう。
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そしてナーサリーからお勧め苗のお知らせです。
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これらのアリウムは球根ではないので、オールシーズン購入可能です。
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ヘレニウムは花弁が落ちた後もかわいいですよ。まんまるい球が残ります。
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葉も茎も赤味がかって真夏に向かって庭に導入していただきたい品種です。ほんの少しでも目立つと思います!
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ナーサリーのオンラインストアですが、気温が上がり配送で苗が傷むことがあるため、ただいま閉鎖中です。ぜひ、ご来園いただき、苗の状態をご確認の上ご購入ください。遠方の方にはご不便をおかけし、大変申し訳ないです。
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ところで、リグラリア プルゼワルスキィがただいま大変うつくしい。花がすーーーっと上に伸びてます。一度根が張れば、わりとどこでも育つが、やはり日がガンガン当たる場所では葉っぱが焼けたりだれたりする印象はあります。土も湿度が高い方がよいようで、レストランガーデンの池の水があふれたところで元気に姿勢よく育ってます。後ろのじゃかごもいいですね。森の中だけどアーバンな雰囲気。
美しいか否かの葛藤は、例の映画(⇒こちら)を見てからというもの、かなり意識して考えるようになりました。
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ホワイトガーデンはアナベルが開花して夏バージョンに。今はバーベナ(Verbena hastata ‘White Spires’)も花盛りです。(写真左側)
バーベナ ハスタタはこぼれ種でどんどん増えるので、一時期は除草対象としてすべて抜きとっていました。数年前から、改めてあえて残すようになって、今年はまたその株も大きくなり、ホワイトガーデンの各所にちらほら見られます。来年からは場所を見極めての除草がまた必要になるなと思っています。自分たちが除草に入れるタイミングは本当に少ないので、お願いする際の方法や時期、それらが自分たちの課題です。作業のスタッフもどんどん経験を重ねているので、自分たちも少しずついろんなことに挑戦できるのはありがたい限り。
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ところで温室の裏側の空き地(イベントの時に臨時駐車場になるところ)では数年前に基本種が入り込んでいる様子を確認しました。
ノラニンジン(Daucus carota)やヒメジョオン(Erigeron annuus)などの帰化植物たちと草原の風景。庭づくりをしている多くの人にとっては憎い敵だらけ、環境的に考えれば楽観的ではいけないのかもしれないが、直感的には美しい風景です。これらの種類を庭で使うかどうかはその人の感性次第ですが、相手を知り、どう管理していくかが最も大事ですね。ヒメジョオンは相変わらずガーデン内でも次から次へと現れるので、都度除去してはいますが、「場面によってはきれいなんだな」と思うこともなくはないです。自分だけの庭ならある程度残すかも。でも来園する方がどう思うか考えると、なかなかそこまでは踏み切れないですね。「雑草」という意識で見る人の方が圧倒的に多いですから、管理していないみたい。
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そこで、昨日の現場でコストマリー(Tanacetum balsamita)は使えるかもなと思いました。白花がかわいらしく、葉もややシルバーがかっていてきれいです。ハーブとして利用されるらしく、葉茎の香りは防虫効果もあるらしいですよ。
これまで、ブロックで植えることが多かったけれど、自然に増えるヒメジョオンのように植えれば周囲の宿根草にさせられて倒れにくくなりそうだし、いい雰囲気になるかもしれない。まずは相手を知る、ということで、各現場でどうなるかよく観察してみたいと思います。
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ちなみに今年の温室裏。今年はイベントが中止になり、駐車場にするための刈込みがなかったのですが、ちょっと前はこんな様子。
美しいか否かで言えば、美しい。ですよね。それも、どちらかといえば完璧に近い美しさですよ。自分的には。
只今ここで馬がせっせと草を食べてくれています。その光景もまた美しいのである。