イコロの森

イコログ

2020.7.29日記

Verbena hastata


美しいか否かの葛藤は、例の映画(⇒こちら)を見てからというもの、かなり意識して考えるようになりました。

ホワイトガーデンはアナベルが開花して夏バージョンに。今はバーベナ(Verbena hastata ‘White Spires’)も花盛りです。(写真左側)

バーベナ ハスタタはこぼれ種でどんどん増えるので、一時期は除草対象としてすべて抜きとっていました。数年前から、改めてあえて残すようになって、今年はまたその株も大きくなり、ホワイトガーデンの各所にちらほら見られます。来年からは場所を見極めての除草がまた必要になるなと思っています。自分たちが除草に入れるタイミングは本当に少ないので、お願いする際の方法や時期、それらが自分たちの課題です。作業のスタッフもどんどん経験を重ねているので、自分たちも少しずついろんなことに挑戦できるのはありがたい限り。

ところで温室の裏側の空き地(イベントの時に臨時駐車場になるところ)では数年前に基本種が入り込んでいる様子を確認しました。

ノラニンジン(Daucus carota)やヒメジョオン(Erigeron annuus)などの帰化植物たちと草原の風景。庭づくりをしている多くの人にとっては憎い敵だらけ、環境的に考えれば楽観的ではいけないのかもしれないが、直感的には美しい風景です。これらの種類を庭で使うかどうかはその人の感性次第ですが、相手を知り、どう管理していくかが最も大事ですね。ヒメジョオンは相変わらずガーデン内でも次から次へと現れるので、都度除去してはいますが、「場面によってはきれいなんだな」と思うこともなくはないです。自分だけの庭ならある程度残すかも。でも来園する方がどう思うか考えると、なかなかそこまでは踏み切れないですね。「雑草」という意識で見る人の方が圧倒的に多いですから、管理していないみたい。

そこで、昨日の現場でコストマリー(Tanacetum balsamita)は使えるかもなと思いました。白花がかわいらしく、葉もややシルバーがかっていてきれいです。ハーブとして利用されるらしく、葉茎の香りは防虫効果もあるらしいですよ。

これまで、ブロックで植えることが多かったけれど、自然に増えるヒメジョオンのように植えれば周囲の宿根草にさせられて倒れにくくなりそうだし、いい雰囲気になるかもしれない。まずは相手を知る、ということで、各現場でどうなるかよく観察してみたいと思います。

ちなみに今年の温室裏。今年はイベントが中止になり、駐車場にするための刈込みがなかったのですが、ちょっと前はこんな様子。

美しいか否かで言えば、美しい。ですよね。それも、どちらかといえば完璧に近い美しさですよ。自分的には。

只今ここで馬がせっせと草を食べてくれています。その光景もまた美しいのである。

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