今日はブロワーの続きと、ガーデン全体をぐるっと回ってこれまでの作業で刈り取り忘れ、掘り取り忘れ、ちょっと気になったところの整理、などをしました。シーズン中はなかなかゆっくり庭を見ることが出来ませんが、中に入り込んで作業をしながらだと、地上部がほとんどないこの季節でも、やりたいことが山のように出てきます。「よいガーデナーになるには、まずよく観察すること。」ファーガスが良く言っていました。少しでも時間を作って、来年こそは実行したいです。
PLANT OF THE DAY 8
Eurybia divaricata エウリビア ディワリカタ
写真の下の方に写っている白い花。別名ホワイトウッドアスター。Aster divaricatus(アスターディワリカツス)としても流通しています。半日陰や日陰でもきれいに咲くアスターとして、イコロでも大活躍です。派手すぎない雰囲気がいいんですよ。花の直径は大体1.5㎝から2㎝くらいでしょうか?花つきは大概よく、強健。簡単に育てられます。イコロのボーダーではこぼれダネで少し広がっていたので、その辺は注意が必要です。今年の掘り取りエリアにもあり、マット状に広がった根をザクザク切りとりマット状にしてはがすような感覚で掘り取りました。根をほぐすのはこれからですが、株分けの場合は、そのマット状に切りとった根を適当なサイズに切り分けて移植する感じになると思います。ということで、来年のナーサリーにも必ず並びますんでおたのしみに!(写真:イコロの森 オータムボーダー/2012.09.16)
今日は大変暖かい一日で、アスファルトにへばりついて凍っていたカラマツの葉も解けただろうと、アスファルトそうじをしました。解けたばかり、しかも雨が少し降ったので、なかなか往生しましたが、明日からは雪が降るかもしれないということで、ラストチャンスかなと思い、頑張りましたよ。駐車場もきれいになり、ぴかぴかに光ってます。
庭を見渡せば、まだまだやりたいことはきりがないけれど、温室にも春までに手入れをする苗がたくさん待機してます。そろそろ、温室作業にシフトしていかなくてはいけないかなと感じ始めています。でも、なんとかここまでこれてよかった。
さて、工藤のブログにもあった通り、先日はローズガーデンの囲いをやりました。バラの囲いではなく、ガーデンの囲い。いやぁ、これでうまく行ったら嬉しいですね。そういうことで、ローズガーデンは出入りが出来なくなりましたので、その前に、ローズヒップを少し収穫しました。そんなローズヒップを、来週末からのクリスマスマーケットで販売します。なにかにさりげなく、さっと挿すだけでクリスマスっぽい飾りになります。ぜひお立ち寄りください!
↑こちらのヒップを収穫。当日はもっといろんな種類のバラのヒップをもっていきますよ。
■大通ビッセ クリスマスギフトマーケットhttps://www.facebook.com/bissechristmasgiftmarket/?hc_ref=PAGES_TIMELINE
PLANT OF THE DAY 9
Mertensia virginica メルテンシア ウィルギニカ
きれいなブルーの花が、スッと伸びた茎の先の方に下向きに咲きます。涼しくて明るい日陰程度、水はけ良く、やや乾燥しているくらいを好むということで、イコロの森にはぴったりですね。すこしワクシー(ワックスがかったような)にも見える葉も独特で好きです。触ると指の跡がつくような、ワックスがかった感じの葉は、蒸散を抑制するので乾燥に耐性がありますよ。ご参考までに。
でもなんと言っても僕がいいなと思うのはこのブルーですかね。イコロの森ではレストランガーデンのシュラブの後ろの方に咲いています。花壇の前面に植えて楽しむのも良いが、覗いてみたらあった、くらいな感じでやっております。チューリップとはよいコンビネーションだと思います。(写真:イコロの森 レストランガーデン/2016.05.23)
昨日は休みをもらったので、散髪の為札幌へ。北広くらいから道路がつるつるで、全く参りました。予約の時間に遅れ、帰りも色々寄ろうと思ったけど萎えて直帰してきました。明けて今朝、イコロでも一昨日の雪が解けずに残っています。気温も低いですからね。ウサギや鹿の足跡、きれいに着いていました。
↑ウサギの足跡。
今日はきれいな青空、風もなく、気温は低いが気持ちの良い一日でした。午前中はコーヒースタンドエリアの冬養生(植物ではなくて、飲食ブースの)をやり、午後は温室でようやく球根のディスプレイポット作成に取り掛かりました。今年の球根のポットディスプレイはなかなか上手にできましたからね。来年もちゃんと咲きますように。
PLANT OF THE DAY 10
Geranium ‘Blogold’ ゲラニウム ‘ブロゴールド’
写真中央の植物。葉が薄い黄緑色で、花が淡いブルー。自身の葉と花のコンビネーションだけで庭や花壇を明るくします。このゲラニウムの葉、開くころには完全に黄色で朱色の縁取りがあり、大変めずらしい印象を受けます。季節が進むと徐々に緑に近くなっていきます。草姿はほどよいサイズでまとまりやすく支柱いらずです。写真のように銅葉のヒューケラや、銀葉のラムズイヤーと組み合わせることでオールシーズン楽しめます。「花が咲いていなくたってきれい」です。イコロのボーダーにもありますよ。セダムやグラス、ヘレニウムなどと組み合わせて植えています。(写真:札幌市A邸[イコロの森2015年施工]/2016.07.06)
※イコロの森では個人邸のお庭の設計施工も承っています。お気軽にご相談ください。
只今休園中ですので、お問い合わせはメールかお電話にてお待ちしています。
info@ikor-no-mori.com
0144-52-1562 (9:00-17:00)
雪が降り始めました。温室の屋根にもあっという間に雪が。毎年恒例ですが、温室の屋根の雪を心配する時期となりました。
今日はそんな温室でひたすら球根のポットづくり。芽出し球根を来春ナーサリーにて販売します。みなさん、咲いている花を見て欲しいと思ったけど、球根だから秋まで待ってね、と言われたこと、ありませんか?こちらは結構何人もの方に、そのように言うことがあるのですが、種類によっては今年も苗でご購入いただけますので、秋に球根を買い逃した方、咲いているのを見て「コレ欲しい」と思った方は、イコロの森までお越しください。まあ、まだ先の話ですが。
↓本日の雪の様子
PLANT OF THE DAY 11
Allium ‘Cristophii’ アリウム ‘クリストフィイ’
ネギ坊主のような球状の房になって咲くアリウム。初夏~夏の花壇には欠かせません。中でもその球が最大級なのが、このクリストフィイ。初めてみたときは、いいな、というよりも「これすげぇな」という印象でしたが、近くで見てみると、花の色も絶妙だし、他のアリウムに比べると花の密度が薄いのでエアリーというかスケルトンというか、透け感もあり、なかなかよいです。今年はドライガーデンとポットディスプレイで楽しむことができました。↓の写真のように、花後のシードヘッド(タネの結実)も大変美しいので長く楽しめます。他のアリウムに比べて、価格も安いので使いやすいですね。(写真上:Writtle College/2005.05.27、写真下:Great Dixter/2006.07.08)※イコロの森では6月中旬~下旬ごろに開花
今朝も雪。僕の住む街もちょっとした吹雪で、バスがすれ違えなくて小さな渋滞も起こっていました。でも午前中には止みました。屋根に雪が積もった温室はすごく寒くて、こりゃ今年の冬は厳しいなと思っていたところ、ちょっと事務所に戻った同僚が、「外がめちゃあったかい」というので、確認すると血管が緩むのを感じるほどの暖かさ。温室より5℃くらいは暖かいんじゃないかという逆転現象が起きておりました。雪に覆われた温室は外気が下がっても寒くなりにくく、安定しているが、外気が暖かい時も安定して室温が上がらないんですね。良いっちゃ良いけど。。。そこで、大急ぎでドアやらカーテンやらを開放し、わずかな暖気を温室内に取り込んでみました。結果1℃に。でも暖かく感じる不思議です。
午後は雪(途中から雨でしたが)も止み、外気は暖かかったので、ニオイヒバの枝を収穫に。
40㎝程度積もった新しい雪を歩くのは難儀でしたが、なんとか完了。今週金曜日から行われる大通ビッセでのクリスマスギフトマーケットにて販売します。森からのクリスマス。ぜひお部屋にお飾りください。ローズヒップやサンゴミズキとともに、出店時もクリスマスっぽい雰囲気になればいいなと思っています。
■大通ビッセ クリスマスギフトマーケットは 12/16(金)-20(日) ビッセ1階にて開催します!詳しくはコチラをクリックしてください。
PLANT OF THE DAY 12
Paeonia ‘Buckeye Belle’ パエオニア ‘バックアイ・ベル’
パエオニアとは日本語でボタン属のことで、草本のこちらはシャクヤクの園芸品種と言えます。光沢感バリバリの濃ゆい赤。花の直径は10㎝程度でしょうか?もっと大きいかな。(写真:イコロの森 ナーサリー/2016.06.15)
この品種を初めてみたのはイギリスのチェルシーフラワーショウ。その時の写真がコレ。↓
同じくテカテカの濃い青紫のアイリスと、それらより少し小さいが宝石感を醸すアストランティア、それらを引き立てるグラス類の穂など。大変印象に残ったガーデンでしたよ。デザイナーはLuciano Giubbileiさん。2014年にはベストショーガーデンを獲得した方です。そして、なんとその間にはディクスターにも来て、一緒に研修を兼ねて作業をしていたそうですが、僕がディクスターにいたときも毎週来ていました。ただ、このルチアーノさんとその方が一致していなくて、あとで気がついたっていうね。ベストガーデンを獲得したときには、ディクスターの皆さんにも感謝を述べていて、自分は関係ないけどなんか嬉しかったな。そういうことを思い出す植物であります。(写真:イギリス チェルシー・フラワー・ショウ/2009.05.21)