イコロの森

イコログ

2017.9.28日記

球根の配置の仕方


今日は札幌にて、今シーズン初の球根植え込み(講習除く)しました。

花壇のデザインによりますが、ここでは球根を整列させないで、適当に配置します。チューリップのような大きな球根は、とりあえず植えたいエリアに立って、ぽーんと餅を投げるように撒きます。ほぼ1㎡程のエリアに10球。これくらいは植えたいですね。インパクトが大事ですから。撒いた球根はそのまま、落ちた場所からずらさずに植えます。たまに、眺めてイメージして、調整することもあります。植える深さは球根サイズの2~3倍。

ちなみにこの球根はチューリップ ‘クリスマス・ドリーム’。 ピンク色のチューリップです。この花壇はブルーと白、シルバーを基調としていて、それらに合わせるようにポイントで黄色とか赤とかを各シーズンで入れているのですが、このピンクのチューリップもその役割です。ブルーグレーのグラスはHelictotrichon sempervirens(ヘリクトトリコン センペルウィレンス)。常緑の魅力的な葉のなかから、明るい色のチューリップが咲いたら、コントラストもはっきり、いい感じになるんじゃないでしょうかね。楽しみ。

 

そして、スイセン ‘テータテート’。これは、花束みたいにまとまってボンと出ている様子もよいので、チューリップよりももっと狭いエリアに、でもあくまでも自然風を装いたいので、これも目当ての場所に立って上からボトっと落とします。多少ころがってちょっと散らばる、くらいがよいでしょう。これで6-7球はありますかね。こんな塊を、ランダムに花壇に数か所作ります。球根の数は適当。多いところや少ないところがありますよ。

ちなみに、右上の板はふかふかの土を踏んで固めないように。団粒構造がつぶれますからね。また、こうすることで、花壇の外の舗装されているエリアを汚さずに済みますから、掃除も楽になりますよ。この方法、ディクスターでどんだけ大事か、何度も教わりました。板を運んだり、置く場所を考えたりは面倒だな、と思うこともありますし、なれないと意外と大変ですが、土はとても大切ですので。でもこのお客様の家では、僕がお世話になる前から、ずっとこの方法でやっていたんですよ。いろんなサイズの板が置いてあって、大変便利そうです。もちろん、そんな花壇で出来た花や野菜はまるでプロのようです。リスペクトですよ。

 

スノードロップのような、小さな球根は、ばらまいてしまうと見失うこともありますので慎重にやります。イコロの森では、10球セットでネットに入れて販売しておりますので、こんな感じで、袋ごとばらまきました。袋に入っていない場合は、適当な数量の球根を入れたビニールポットをランダムにおいて、それを一つ一つ目の届く範囲でバラまきながら植え込みます。スノードロップは花も小さいですから、範囲を絞って、まとめて植えた方が効果的でしょう。とりあえずここでは30球。来年また増やしてもいいですね。なにしろ、雪が解けると同時に咲きますので、花壇全体にあっても邪魔にはならないです。

 

ということで、「球根の配置の仕方」でした。花壇のデザインに応じて、効果的な配置を考えましょう。整列させる方がいいっていう場面ではそうしてくださいね。数か月先をイメージしながらの作業は楽しいですが、球根の植え込みはまさにそんな楽しい作業ですね。

 

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COMMENT(2)

    1. いつもありがとうございます。励みになります!
      支柱は、、、最後を男結びにした、というだけですが、実は色んな方から聞かれてしまい、「大げさに書いてしまった」と反省してます。でも話す機会があればぜひ紹介します。他の人が、どう作業しているかというのは些細な違いでも興味深いものですからね。

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