イコロの森

工藤敏博の植物日記

2017.3.3日記

雛祭り


昨日もハウスで鉢バラの植え替えをしていましたが、一度あの「コォー、コォー」の声がかすかに聞こえたような。
ハクチョウの北帰行、そろそろ始まったんでしょうか。
少し早いような気もしますが、どんなジャンルにも気の早い輩はいるもので、自分にとっては仲間意識、親近感を感じます。

 

ここ数日でハウスも雪室から脱しつつありますが、まだ雪で天窓が開かないので扉を開いてできるだけ涼しく。
北海道のこの冬の積雪は史上3番目の少雪だそう。
札幌は平年の86%だそうですが、観測地点で平年を上回ったのは苫小牧だけとのこと、どうりでイコロは多いはずです。
ただでさえ春が遅いイコロですが、今年はもっと遅れるかもしれません。
でも、早ければいいってもんじゃないですよね、早ければ息切れもします。

 

さて今日は3月3日の雛祭り。
先日我が家でも飾りました。

 

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いちばんお気に入りの五人囃子の一人。
それぞれ顔が違い、古いお雛様で切れ目顔が多いのですが、その中でもいちばん可愛らしい。

顔がほんの少し上向きで表情も晴れやか。
一年ぶりの再会です。

 

娘も孫娘も忙しくて見に来れず、自分も何かとバタバタなので、家内は今年は無理しなくてもいいんじゃないと言ってましたが、いやいや頑張ろうと二人で飾りました。
なければ買ってまで飾ろうとは決して思わないのですが、一年に一度の出番、あるものを出さないのはどうにも気が引ける。
「かわいそう」「あはれ」、単純にそんな思いになってしまいます。
歳のせいでしょうかね、年々そんなセンチメントな気持が強くなっているような。

 

でも、赤い緋毛氈、緋色は生命力の意味があるそうですが、確かに元気をもらったような気がしました。