イコロの森

工藤敏博の植物日記

2019.7.15日記

豊平公園のオオウバユリ


昨日は豊平公園での講習。
バラの夏越しがテーマ、盛り沢山なので、実習は最後の最後。春に植えたバラの経過を見てもらいました。

 

講習に合わせて、少しずつバラ園のリニュールを図る目論み、今年は中央部にオーソドックスなHT6品種を植えました。40年経過して、初めての株の入れ替えになります。
緑の囲まれ感が濃密なので、ポテンシャルは高い。
完成後の緑に囲まれた花園を想像するとワクワクしてしまいます。
途切れなく少しずつでも確実に進めたいものです。

 

豊平公園、ご存知の方はご存知でしょうが、手を入れられない公園の事情もあり、不可解な場面も多く混沌感は否めません。
でも、手を入れなかったからこそ野放図に枝を伸ばし、育った植物の魅力を感じる場面も多々あります。

 

緑のセンターが移設する前は、ほぼ誰も行かなかった西南側、きたえーる側の樹林のオオウバユリの群落。
いやはや感動しました。
花付き、株のパワーは今年のどことも同じで若干物足りなさは感じるものの、その密度といじられていない感は街なかとは思えない。
幸い転じて福となす、でしょうか。

 

原生林ではないので、もちろん全て自然任せはナンセンスですが、場面によってはいじくり過ぎることもどうなのか?
などなど、いろいろ考えさせられました。