イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.12.24日記

最後の鋏ケース


積雪深1mを超えたいわみざわ公園。
札幌やイコロとは別世界。バラはすっぽり雪に覆われ、寒さからは守られて暖かそうではあります。

 

先週から、恒例のいわみざわ公園色彩館(温室)でのつるバラの剪定+葉毟りをやってます。

 

2段足場の上に上っての作業ですが、場所によっては1段目で先ず枝をさばき、場所を確保してから2段目を設置。その上に這いつくばって、さらに枝をさばきながらやっと立てるようになります。
しばらくは重なり合った枝の内側で身動きできません。

 

まさにトゲとの格闘ですが、長年やっていればトゲとも仲良くなれる。
逆らわずして「戻して引く」がコツでしょうか。
「痛い、痛い」はまだまだ、バラと一体とならなければ。

 

年明け1月まで続きます。
こんな時期にバラと格闘、いや戯れられるのはありがたいことかもしれません。
でもやっぱり痛いですけどね。

 

一昨日剪定鋏のケースを新調しました。
袋の縁が破れてきて、先週足場の上から落としてしまったので限界でした。
危ない、危ない。

 

考えてみれば、今まで使っていたのは3代目だったと思います。
45年ほどで3個、計算上15年は使えることになる。

もっとも2代目がいちばん稼いだかもしれませんが。

 

今回のものは、きっと自分の人生の最後の鋏ケースになるんでしょうね。
何でもそう、靴もジャケットもパソコンも。この歳になると物ものを新調する度にそう思ってしまいます。これが人生最後の〜だなと。

 

つまらない感慨ですね。
そんな歳になったということです。