イコロの森

イコログ

投稿者: 高林の記事一覧

2017

10.18


PLANT OF THE DAY
ガーデン
日記
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カラフル

秋の庭はカラフルでまぶしいな、と改めて思った今日の朝でした。

 

 

PLANT OF THE DAY 45

Rubus phoenicolasius エビガライチゴ

キイチゴ属。北海道の山でも見られる(らしい)、エビガライチゴ。レストランガーデンだし、ということで果樹を集めていたときに頂いたものです。夏にはかわいい実がなり、園路沿いのため、お客さんもつまんでいるようです。ちょっと種の存在感が気になりますが、まあまあ食べられます。甘さは控えめです。ジャムなどにするのも良いかもしれません。

落葉低木で、伸びた枝が地面にふれたところで発根してどんどん増えてしまうので、常に気を使っていますが、アーチ状に伸びるこの枝が好きです。花が咲き、実をつけた枝は茶色くて少し汚い印象もあり、来年は実をつけないので、今年伸びたシュートだけ残して全て切り去ります。すると、このように瑞々しい赤茶色の枝だけが残ってすっきり。葉が落ちてからもしばらく赤い枝を観賞できますね。キイチゴ属ですから、とげがいっぱい。本来ならこういう庭園で園路沿いに植えるべきではないかもしれません。ごめんなさい。ご注意ください。でも、実がなったときに皆さんがすぐ見つけてくれるので、嬉しいです。また、となりのスコッツローズも大好きなのですが、どうしてもこのエビガライチゴの勢いに圧されてしまうので、株を減らすべきではないかと検討中ではあります。(写真:イコロの森 レストランガーデン/2017.10.18)

2017

10.30


ガーデン
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営業は明日10/31まで。

昨日のイコロの様子。

 

アナベル(Hydrangea arborescens ‘Annabelle’)/リアトリス スピカタ ’アルバ’(Liatris spicata ‘Alba’)/エキナケア プルプレア(Echinacea purpurea cv.)/モリニア カエルレア アルンディナケア(Molinia caerulea ssp. arundinacea)など。

 

エウフォルビア ポリクロマ(Euphorbia polychroma

 

スッキサ プラテンシス(Succisa pratensis)/アカナラ(Quercus rubra

 

銅葉フジバカマ ‘チョコレート’(Ageratina altissima ‘Chocolate’)/シャスタ・デイジー ‘サニー・サイド・アップ’(Leucanthemum x superbum ‘Sunny Side Up’)/ヘリアンツス ‘レモン・クィーン’(Helianthus ‘Lemon Queen’)/アスティルベ ‘エリカ’(Astilbe ‘Erika’)/プルモナリア ‘ミセス・ムーン’(Pulmonaria saccharata ‘Mrs. Moon’)

 

ローズガーデン

 

良い季節ですね。この季節の庭は本当に愛おしく感じます。花盛りの季節は、もちろんイコロ大好きなんで、全般的にはやっぱいいなーと思って見ているのですが、もっとこうしたいとか、なんでこうなったんだろうな、という想いも当然あります。ただ、過ぎてこの季節になると、すべてなかったことにしてもいいかなと思うくらい、癒されます。終わりよければ、的なやつですね。終わりかけが美しいというのは、そう締めくくれるのでいいですね。

今日をいれて、あと2日、営業してますよ!

2017

11.2


日記
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ikor top 5 news of 2017

先月をもちまして、2017年の夏季営業も終了となりました。毎年同じ感想ですが、あっという間でした。そして、足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。また来シーズンもお会いできると嬉しいです!

 

ということで、今日は今シーズン印象に残った出来事を僕の独断によるランキング方式で振り返らせていただきます。画期的ですね。

 

 

第五位「オンラインストア始まる」

「ナーサリー(植物)https://ikornomori.thebase.in/」「イコロハウス(雑貨・食品)https://ikorhouse.shopselect.net/」と2店舗をオンライン上にオープンいたしました。いつものPOP作成作業にくわえて、新たに植物のデータを入力しないといけないという試練ではありました。サチさん、ご苦労様でした。ぼくも微力ながら、写真探し、頑張りました。北海道の方にも多くご利用いただけ、ますますがんばらんといかんな、と思う次第です。今後の課題としては、新商品をいかにマメにアップできるか、また画像データがないものに関しては貪欲に撮影に挑みたいと思っております。来年もよろしくお願いします!

 

 

第4位「ポールファーナン、ブレイク。」

ホワイトガーデンの中央にあるパーゴラに仕立てられたバラ ‘ポールファーナン’(Rosa ‘Polstjärnan’)がいよいよ成熟期を迎え、満開時には多くの方に喜んでいただけました。今シーズンは、長尺苗の販売もあり、ホワイトガーデンでご質問いただいて、そのままナーサリーにご案内する、ということもありました。店頭の苗は完売したのでは?ようやくパーゴラが華やかになり、イコロの森のシンボル的な存在になってきましたね。これはブレイクですよ。見ごろは6月下旬から7月初旬。ぜひ来年もお見逃しなく。

 

 

第3位「hanakoに載る」

Magazine for TOKYO GIRLS「hanako」にイコロの森のレストランガーデンがでっかく載りました。しかも、インスタ映えで話題の「ロールアイスクリームファクトリー」の次のページ。すごいっすね。北海道のおいしいものを特集したページで、「LOPPIS2017」を取材していただいたんです!これはまさに、イコロの森を応援してくださる皆さまのおかげであります。ご来園頂いた皆さま、ご出店いただいた皆さま、そして実行委員会の方々に感謝いたします。今回は「食」の特集ではありましたが、いつかまた、庭や植物の話題でこうやって多くの人に紹介してもらえるような機会に恵まれるよう、精進いたします。

 

 

第二位「ササ咲く」

突如やってきた笹ブームでした。(イコロで開花したのはスズタケという種類です。)数十年に一度しか咲かないと言われ、その生態にはまだなぞも多いということで、皆さんの興味を掻き立てたササ。開花も終盤に差し掛かってから、新聞やテレビに取材をしていただき、多くの方がイコロにお越しくださいました。これのおかげで初めてイコロに来てくださった方も多く、「いいとこだね!」と言っていただきました。ササの開花は不吉の前兆などともいわれますが、我々にとってはイコロの森を知っていただけた、神様からの突然のプレゼントのようなものでしたね。観光型ガーデンとしては、華やかな園芸種で喜んでいただくのも大切ですが、ウッドランドガーデンのように自生の植物があるエリアでは、それらをしっかりと守り、皆さんに見ていただくのも我々の大切な役目だなと思いました。ササは一斉開花すると翌年は枯れてなくなるとも言われますが、さて、来年は本当に枯死しているのか、しっかり見守りたいと思います。

 

 

第一位「10years!!」

2008年4月にオープンしたイコロの森は、今年は実は10年目のシーズンでありました。僕は2010年から働かせていただいてますので、10年まるまるではないですが、でも、ここまで続けることが出来て本当に良かったです。Windsor Great Parkで一年間の研修をしていた時、いつか大きな庭を自分の好きなように育てることが出来たら楽しいだろうな、と夢のようなことを思いました。とんでもない大金持ちになるか、よっぽどの努力か運か、がなければなと思っていて、常にそこを目指してがむしゃらにしていたわけではないけれど、色んな変化や出会い、経験を経て、いつの間にかすごく近いところにきているな、と思うようになりました。感謝しかありません。また10年後もいつの間にかいい感じ、って思えるよう、とりあえず11年目を頑張ります。

 

来年もよろしくお願いいたします!

2017

11.16


ガーデン
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苗の移動

11月に入ってからは、恒例の冬仕度巡業が続いていますが、ここ数日はイコロで作業をしています。

今やっているのは、「ナーサリーの苗を温室へ移動」です。温室と言っても、今はまだ加温などはせず、「外よりも気温が下がりにくい」程度です。小さなポットに入っている苗は、それだけでも随分ちがうものですね。今朝は随分気温も下がり、まだ温室へ移動できていない苗はカチカチに凍っておりました。

 

しかし、おかげでガーデンの植物にはうすく霜がついて、久しぶりにガーデン散策を楽しみました。

 

2017

11.24


ガーデン
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イコロの森の冬仕度 宿根草の刈り取り

まだ積雪のないイコロの森では、引き続き冬仕度が続いています。

今日は宿根草の刈り取りと集草。

刈り取りは、イコロの森では基本的に二人で行います。片方が刈り取る草をつかんで引っ張り、もう片方が刈り込みばさみでザクザク切ります。

根が一か所で茎がバサッと出ている株はつかみやすく、刈りやすいです。一方、「根がマットのように広がっていて、いろんなところから茎が出ている」ものは、なかなか往生します。この時期になると、当然茎が倒れているものもあり、凍って地面にへばりついているものもあり、それらを丁寧に手でかき集めて、切る人が鋏を入れやすいように持ち上げる、という具合です。

つかむ係りの人は切りとった草を抱えながら進み、手で抱えきれなくなると、上の写真のように一か所に固めておいておき、後ほど作業車にて回収することになります。小さな花壇であれば、一人で剪定ばさみで丁寧に、が良いかもしれませんが、広い場合や作業時間が限られる場合は、この方法がやはり早いです。つかむ係りの人は、指を一緒に切られないように切る場所を示すように持ち上げ、切る係りの人は焦らず鋏を入れることが大切です。Health & Safety(健康と安全)ですよ。

 

どちらにしてもなかなか持久力のいる作業になります。一人だったら「ちょっと休憩。。。」と思う瞬間でも、バディがいると「ここで休んでよいのだろうか」というのもありますが、一人よりもついつい頑張ってしまうものです。昨日のオレガノの花壇のところはマラソンのようでした。。。

 

さて、ちなみに「根がマットのように広がっていて、いろんなところから茎が出ている」パターンの場合は、刈払機の利用も選択肢の一つです。イコロの場合は、ナチュラルガーデンでその方法をとっています。種類やデザインにより、ここではそれで問題なく、よりスピーディに仕事は終わります。この場合は、刈り取った草をレーキで回収する手間は余分にかかりますが、全体としては早く終わります。

 

刈り込みを行わないと、来年、新しい芽が出たときに茶色い枯れた茎葉と混ざってしまい、きれいでありません。また、枯れた茎葉をそのまま残せば、病気や害虫のすみかとなりやすくなるのも問題でしょう。そのような理由を含め、北海道の場合は特に、雪で倒れたり、凍ったり、解けたり、いろいろ厄介なので、積雪前に行うのが賢明だと思います。

 

また、オーナメンタルグラスは雪原に穂がすっくと立つ姿が美しく、観賞価値が高いのでそれを見込める場合は刈り取らずにおき、春に行う手もあります。イコロの森では、きれいに立っているグラス、積雪後にも観賞しやすい場所(休園中なので、我々のみの楽しみではありますが)のグラスは切りとらずに置きます。お客様のところでは、作業に伺うスケジュールの都合や、穂が冬の間に散らかって掃除が大変、などの理由もあり、秋に刈り取ってしまうことも多いです。約半年もの積雪シーズンですので、都合の良い方法で行うとよいかなと思いますよ。