イコロの森

工藤敏博の植物日記

2017.7.8日記

宝の山


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昨日も暑かったですね。
一点の雲もなくテカったいわみざわ公園、バラは満開状態でしたが、バラを楽しむには暑過ぎますね。
団体客も次々とかなりいらしていましたが、熱中症が心配なほどでした。
昨日はどこもそうでしょうね。

 

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駐車場横のCrimson Ramblerとツクシイバラもほぼ満開。
咲き始めの花だけ何とかクリムゾンっぽさを感じますが、すぐにローズピンクに色抜け、これも暑過ぎるせでしょうか。

 

このところ、行く度に圃場の堆肥場を見て回ります。
リニューアル当初から、剪定枝やバラなどのリサイクルに組み込もうと実施してきましたが、どうにも片手間でした。
今まではバラの育成を第一としてきましたからね。
そこで、この冬から需要と供給量の掌握、確実な堆肥化の手法などを改めて見直し、今年をリサイクル元年にしようと皆んなで勉強会、打合せを行ってきました。
何だか昔の百合が原公園時代に戻ったような気がしてしまいました。

 

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主体となるのは市内の街路樹の枝葉堆肥。
圧倒的にプラタナスが多く、夏の終わりの一時期に発生が集中する岩見沢の特殊性もあり、水分量や仕込み時の気温から、昨年粉砕して仮堆積していたものを対象としました。

温度計は60℃ほど、いい感じで推移しています。
粘土質の土地柄、植物性の堆肥を主体とするのは順当と思います。

 

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バラ園、他に比べて圧倒的にバラの残さも多く出ます。
茎も葉も花も混ぜて堆積、今はハマナシのマルチングに使っていますが、肥料分も多く、将来的には是非バラの植え床に戻したいと目論んでいます。

 

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草堆肥、百合が原なんかではやたら出る材料ですが、いわみざわ公園では案外少ない。
マルチング効果でしょうが、それでも少ないものの草は出る。
多くは、障がい者福祉施設の工房こぶし・いこいの利用者の皆さんが毎日除草してくれたもの。

本当にありがたい。
芝生の刈草も混ぜるので水分量が多く腐敗気味でしたが、冬囲いの荒縄の破砕を混ぜ何とかいい感じに。
堆肥が出来たら、施設の皆さんにも是非見てほしい。
主に宿根草花壇に使う予定です。

 

この他、マルチング用の幹枝の冬剪定枝チップや、園内から山ほど出る落葉もあります。
どれもが自分にとっては宝の山と思えます。
植物主体のこのような施設には、このような裏方の役割が重要と思います。
市販の流通品では賄えませんから。
楽しみです。